ワイルドインベスターズ投資ブログ

     ~ グローバル投資への扉 ~   関東財務局長(金商)第1173号

米中協議

【週末だけのグローバル投資】米中通商協議のゆくえ (5終)いずれ米国から協議を打ち切る




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週末だけのグローバル投資  -生き残りの処方箋- 

第414号 米中通商協議のゆくえ (5終)いずれ米国から協議を打ち切る

週1回発行
                      ワイルドインベスターズ株式会社

                      関東財務局長(金商)第1173号
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今週は米中協議の進展が疑問視される報道が相次ぎました。

中国が消極的 → 合意してもトランプ大統領は制裁関税は解除せず → 合意の可能性は高くない

という順番です。

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中国が通商協議で積極姿勢を後退、米当局者が懸念
2019年3月20日
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-03-19/POMJIM6JIJUO01
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米中貿易交渉合意でも対中制裁関税 解除せず トランプ大統領
2019年3月21日 8時59分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190321/k10011855651000.html
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米政府当局者、中国との貿易協議で早期合意の可能性高くない
2019年3月22日
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-03-22/POQX4U6TTDS001
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これは弊社の予測通り。

実際のところ米中協議はほとんど進展していないのに、

「このままでは世界経済が危険」

「本当はすぐ合意できるのに、米国側が難癖をつけている」

「不況になるのはトランプ大統領のせい」

「だから米国が制裁関税を取りやめる必要がある」

と、中国シンパがマスメディアを使って騒いでいただけだからです。

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しかし何か月も時間稼ぎをすれば、みな報道そのものに疑問を持つようになります。

さらにその中で米株が戻り高値を更新してしまったとなれば、

「米国が制裁関税をやめないと世界が破滅する!」

というウソがバレてしまいます。

そこでひとつ、「ガス抜き」そして「揺さぶり」を入れる必要があると思ったのでしょう。

それが今週の報道であったと分析しています。

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実のところ、「合意順守が確認できるまで中国への関税を維持する」というトランプ大統領の姿勢は変わっていません。

これは北朝鮮核交渉の失敗を繰り返さないために当然です。

というのも北朝鮮は「支援してくれたら(制裁をやめたら)核を放棄する」と言ってきました。

しかし支援や制裁解除などの利益を得ると、すぐに約束を破って核ミサイルを開発し続けました。

米国の歴代政権はその手口で25年以上も騙されてきたのです。

だから中国が「先に関税を引き下げてくれたら合意を守る」と提案しても、全く信用されないのです。

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米国側はようやく、中華流交渉術への対処法に気付いたのかもしれません。

それは

「契約や条約を結んだからと安心せず、相手の『実際の行動』に応じて利益を与える(あるいは不利益を緩める)こと」

決して先に譲歩したり、先にカネやモノを渡してはなりません。

そんなことをすれば彼らは義務を履行せず、別の理由をつけてゴネ続けるでしょう。

それどころか良いカモだと思われて、あらゆる難癖をつけられるようになってしまいます。

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どうやら彼らの社会は「支配と服従」が基本で、「約束を守ってお互いに利益を得る」という感覚が薄いようなのです。

ひょっとすると「自分が利益を得た喜び」よりも、「相手が利益を得た苦痛」のほうを大きく感じるのかもしれません。

なぜ相手の利益を苦痛に感じるのかは不明ですが、社会的信頼度が低いからかもしれません。

相手が大きくなると、いずれ自分のほうが潰されると恐れているのでしょうか。

あるいは相手が得た利益まで、何とか自分が独占できないか常に考えているからでしょうか。

とにかく、先進国民同士のルールや約束事は全く通用しないのです。

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日本はこれで何度も痛い目に会い、いまや韓国のクレームや要求に聞く耳を持たなくなっています。

マスメディアが「仲直りしろ!」と強要するため、彼らの信用まで地に落ちています。

同じことが先進諸国と、中国・北朝鮮・韓国など中華文明圏との間で起こっているのです。

先進国で中華流交渉術を知る人が増えたのであれば、これは当然の動きと言えるでしょう。

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「話せばわかる」「約束が守られる」と想定して良いのは、ぜいぜい先進国同士だけ。

我々にとっては当たり前のことでも、他の国はそれすらできないのです。

米中協議はいずれ米国側から交渉を打ち切るだろうと弊社は予測しています。







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投資レポート「DEEP INSIDE」 2019年03月号

・深刻度を増す中国の債務問題

1.    2019年02月も戻り歩調続く    
2.    弱い経済指標に反応し始めた株価    
3.    中国A株組み入れ比率引き上げのインパクトは小さい    
4.    深刻度を増す中国の債務問題    
5.    米中貿易戦争は中国バブルを破裂させるか    
6.    まとめ:米株中心のロング継続だが    

・先月(2019年02月)のパフォーマンスレビュー    


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【週末だけのグローバル投資】米中通商協議のゆくえ (4)成す術がない中国と北朝鮮




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第413号 米中通商協議のゆくえ (4)成す術がない中国と北朝鮮

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本シリーズの最初に

「習近平氏と会談する/しないをエサにすれば、さらに3ヶ月ぐらいは稼げるでしょう。」

と書いた通りの展開となりました。

米中協議はトランプ大統領と習近平氏の会談は、今月は行われないそうです。

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トランプ大統領と習国家主席は今月会談せず
Bloomberg 2019年3月15日 5:40 JST
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-03-14/PODIR96KLVRE01?
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一方、北朝鮮も非核化交渉を中断すると宣言。

「米国は黄金のチャンスを無にした」と責任転嫁し、「だから核開発を続けるのだ」と因果関係を逆転させています。

まさに中華流交渉術の面目躍如といったところでしょう。

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北が非核化交渉中断を警告 近く正恩氏が声明発表
産経新聞 2019.3.15 16:42
https://www.sankei.com/world/news/190315/wor1903150032-n1.html
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中国は最初から、海洋進出やスパイ活動をやめる気はありません。

北朝鮮は最初から、核を捨てる気はありません。

交渉に応じるふりをして、相手に期待を持たせながら時間稼ぎをしているのです。

何十年もそれで騙してきたので、今回もそれが通用すると考えているのでしょう。

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しかし最近は、騙される人が減ってきました。

マスメディアが悪意たっぷりに反トランプ運動をしても、冷ややかに見られています。

世論調査では「トランプ大統領は弾劾されるべき」は約35%、「されるべきではない」が約60%。

日本の安倍おろしも奏功せず、野党はモリカケ問題を蒸し返すだけ。

「時間稼ぎをしてシンパに暴れさせる」戦略が見透かされているのです。

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中国も北朝鮮も、「そんなことをしている場合か」と思います。

今のところ金融市場は落ち着いていますが、ベンチャーや中小企業の資金調達が厳しくなっているからです。

いったん信用収縮が始まれば、際限なく広がって行きそうな情勢です。

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しかしよく考てみると、米国から譲歩を引き出せないのであれば時間を稼ぐ以外に方法がないのかもしれません。

独裁国家には交渉や妥協というプロセスが存在しないからです。

国内でさんざん粛清を繰り返して来たため、少しでも弱腰なところを見せたら自分のクビが飛びます。

彼ら自身も成す術がないまま、運命の坂を転げて行くのでしょう。






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【週末だけのグローバル投資】米中通商協議のゆくえ (3)トランプ大統領とライトハイザー氏への「離間策」





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第411号 米中通商協議のゆくえ (3)トランプ大統領とライトハイザー氏への「離間策」

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中国の第13期全国人民代表大会(全人代)が開幕しました。

そこで2019年の実質GDPの成長率目標を「6.0-6.5%」に設定され、前年の目標「6.5%前後」から引き下げられました。

貿易の鈍化・不動産市況の変調・高齢化などが影を落としているのでしょう。

ただでさえヤバいのに、米国と争っていることでさらに危うくなっています。

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一方、北朝鮮との首脳会談で「ノーディール」を選択したトランプ大統領。

中国との交渉では担当者であるライトハイザー米国通商代表部(USTR)代表との軋轢が噂されています。

ライトハイザー氏が「中国とは覚書を交わせば良し」とするのに対し、トランプ大統領は「それでは意味がない」と難色を示しているとのこと。

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トランプ大統領、ライトハイザー氏への不満爆発-米中交渉で焦り
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-02-24/PNFVQX6JTSEA01

(略)両者の不満は22日、訪米中の中国交渉団や米側の関係者、記者団を前にして表面化。米中の合意は覚書の形になるとのライトハイザー氏の説明に、トランプ氏が「覚書は好きではない。何も意味しないからだ」と批判したことから始まった。ライトハイザー氏は覚書は法的拘束力があると反論し、トランプ氏の逆鱗に触れた。(略)
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しかし私には、両者とも正しいことを言っているように聞こえます。

ライトハイザー氏は

「(貿易赤字も大事だが)知的財産権と技術移転分野の約束が重要」

「最も難しいのは中国に合意を守らせること」

と述べており、交渉後が重要であることを理解しています。

ムニューシン財務長官が発表した米中通貨合意にも慎重な立場です。

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ライトハイザー米通商代表:対中通商合意にはなお多くの作業が必要
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-02-27/PNLVPP6KLVRB01
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(略)同代表は、自分が望むのは特に知的財産権と技術移転の分野で経済の深い構造改革を実施するとの中国の約束が取り付けられた履行を強制し得る合意だと説明。しかし合意で最も難しい部分は、中国に確実にルールを順守させるメカニズムになるだろうとし、合意後も実務レベル協議を定期的に開くほか、閣僚級協議を半年に1回開催する計画を示した。中国が違反した場合には、「相応」で「一方的」な対応を迅速に行うことになるだろうと述べた。(略)
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ライトハイザー米通商代表、中国との通貨合意により慎重な立場示す
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-02-27/PNLRJR6KLVR401
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(略)ムニューシン米財務長官は22日、米中は「通貨に関してこれまでで最も強力な合意の1つ」を結んだと語っており、ライトハイザー代表のこの日の発言は後退を示した。ただ、ムニューシン長官は、より幅広い貿易合意の一部になる通貨合意には「多くの問題」に関する作業が残っているとも述べていた。
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一方トランプ氏は、昨年6月の米朝首脳会談に何の意味もなかったことを思い知りました。

中華文明圏では条約や法律ですら守られないのですから、文書にサインしたところで何の意味もありません。

中国からも同じ手口で時間稼ぎをされ、約束が守られないことを恐れているのでしょう。

そのことは今の日本では「常識」となってしまいましたが、世界には騙される人がまだ大勢います。

トランプ氏がそれに9ヶ月で気付いたとすれば、学習能力は高い方だと言えるでしょう。

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中国シンパの人々は、トランプ大統領とライトハイザー氏に「離間策」を仕掛けているのでしょう。

米国内で内輪揉めしてくれたら、交渉は中国有利に運ぶからです。

トランプ大統領が合意を焦って、ライトハイザー氏をクビにするように仕向けるかもしれません。

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しかし米国は深いところで、「覇権の維持」で挙国一致しています。

いまや米民主党にまで中国への警戒論が広まっているのです。

中国がこのまま遅滞戦略を続けるなら、ある日突然「ノーディール」が宣告されるかもしれません。

さりとて独裁国家の指導者は、自分から全面降伏するわけにもいきません。

米中摩擦が世界覇権と密接にリンクしている以上、簡単に終わるはずがないのです。






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【週末だけのグローバル投資】米中通商協議のゆくえ (2)米朝首脳会談は「進展なし」だが「効果あり」




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第409号 米中通商協議のゆくえ (2)米朝首脳会談は「進展なし」だが「効果あり」

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今週ベトナムで行われた第二回米朝首脳会談に先立ち、弊社は会員さんに対して

「全く意味がない」

と書いてきました。

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米国が武力行使を含めて圧力を強めることは、あまり考えられません。

サプライズがあるとすれば米国側が大きな譲歩をしたときでしょう。

たとえば実質的な北朝鮮の核容認や、見返りなしの朝鮮戦争終結宣言などです。

そうなれば株式市場は短期的に好感するかもしれませんが、長期的には米国の覇権を揺るがすことになると考えます。

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しかし意外なことに、会談は物別れに終わりました。

日本が強制的に資金や技術を「援助させられる」こともありませんでした。

ボルトン氏が同席したことや、日本政府が事前に「援助しない」と表明したことが効いたのかもしれません。

弊社は今回の会談を「進展なしだが効果あり」と判断しています。

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米国側の報道で、北朝鮮は「制裁解除すれば核を段階的に廃棄する」と主張したとされています。

それをトランプ大統領は突っぱね、「譲歩しなかった」と誇りました。

一方北朝鮮の方は、「現実的な提案をした」と反論しています。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-02-28/PNNEJD6VDKHS01

会談が急に打ち切られて共同会見すらなかったので、「決裂」と言って良いでしょう。

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これを見て弊社は、「米中協議にも影響があるぞ」と考えました。

するとやはり、トランプ大統領は米中協議についても「交渉がうまく行かなければ歩み去ることもあり得る」と述べました。
https://jp.reuters.com/article/trump-china-walkaway-idJPKCN1QH2TM

中華流交渉術に嵌められていることに気付いたのかもしれません。

中国側としては交渉を打ち切られないために、期待を持たせるための「餌」を提示して来るでしょう。

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「悪いディールよりノーディール」

これは交渉の基本です。

しかし

「交渉を始めたら、ディールをしなくてはならない」

「いついつの期限までにディールしなくてはならない」

などの制約があると、相手につけ込まれて譲歩することになってしまいます。

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民主国家の場合は選挙もありますので、時間が限られます。

さらにマスメディアが期待や友好ムードを盛り上げ、「ノーディール」の選択肢を潰してしまいます。

そのようにして民主国家は、いつも交渉事で独裁国家にやられてしまうのです。

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しかしトランプ大統領は、これまでの交渉相手と全く違うようです。

自分で期待や友好ムードを盛り上げておいて、気に入らないと席を蹴とばして帰ってしまうのです。

独裁国家シンパのマスメディアが騒いでも、意に介しません。

だとすれば、過去50年の米国大統領の中でかなり「やれる人」のように思えて来ます。

トランプ大統領の交渉術は、先進国の指導者にとって大いに学ぶところがあるでしょう。

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これまでのハメ技が通用しないとなれば、逆に独裁国家が困ります。

成果をあげられない担当者は首筋が寒くなっているかもしれません。

独裁者自身の権威や指導力も疑問視されます。

各国の独裁国シンパも、責任のなすり合いで内ゲバを始めるかもしれません。

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これまで時間で追い詰められているのは、トランプ大統領であるかのように見えました。

しかし「ノーディール」を選択したことで、それが逆転したのです。

このままでは北朝鮮への制裁は続き、干上がって行きます。

中国にはひたひたと、デフォルトの波が押し寄せています。

「なぜ中国の方が時間がないのか」については、来週リリースの会員さん用レポートで詳しく解説します。


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桁違いの衝撃、中国最大の民営投資会社がデフォルト
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/55622
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ほころぶ中国企業の相互債務保証、デフォルト連鎖も
https://jp.reuters.com/article/china-guarentee-tangle-idJPKCN1Q20CV
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【週末だけのグローバル投資】米中通商協議のゆくえ (1)中華流交渉術に翻弄されるトランプ政権




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第409号 米中通商協議のゆくえ (1)中華流交渉術に翻弄されるトランプ政権

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注目された米中通商協議は期限を2日間延長。

トランプ米大統領は

「進展があれば3月1日に設定している関税率引き上げ期限を1ヶ月延長することもある」

と発言しました。

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米中通商協議を2日間延長、為替政策で進展-3月にも首脳会談
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-02-22/PNCJ1A6JIJUT01?srnd=cojp-v2-overseas
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またムニューシン財務長官は「通貨に関しては最終合意に達した」と発表しました。

数日前には主要な構造問題で6つの覚書が準備されていると報道されていました。

これらを見ると、交渉が順調に進んでいるかのように見えます。

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米国と中国、通貨に関して最終合意に達した-ムニューシン財務長官
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-02-22/PNCF9D6K50XS01?srnd=cojp-v2-overseas
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米中貿易交渉、主要な構造問題で6つの覚書を準備
https://jp.reuters.com/article/usa-china-six-memorandums-idJPKCN1QA0A5
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しかし「中華流交渉術」を知っていれば、いつもの手口で嵌められているようにしか見えません。

習近平氏と会談する/しないをエサにすれば、さらに3ヶ月ぐらいは稼げるでしょう。

ついでにトランプ米大統領と中国の副首相が会談することで、習近平主席は「さらに上の存在」であることを印象付けました。

来年の大統領選挙に向けてトランプ氏が功を焦るようになれば、ますます中国のペースで交渉が進むことと思います。

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中華流交渉術は、韓国や北朝鮮にも共通する戦術です。

クリントン政権もブッシュ政権も同じようにして北朝鮮に資金と時間を与えました。

オバマ政権はそもそも問題であることを認識できていませんでした。

その結果が北朝鮮の核ミサイル完成だったのです。

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中国は交渉に応じるふりをしながら遅延工作を続けています。

通商協議に耳目を集めておけば、尖閣に中国船が3日連続で侵入しても騒がれません。

強制収容所や臓器移植ビジネスも注目されません。

中国にとっては「時間稼ぎ」こそが重要で、各国のシンパを使って期待を盛り上げています。

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そして仮に何かを約束したところで、守られることはありません。

何か理由をつけてゴネたり、別の場所で火種を撒いて、注意をそらしてしまえば良いのです。

その頃には大統領もスタッフも変わってしまい、またゼロからスタートします。

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中華文明と何か約束をしても、それで解決した気になってはいけません。

「法律・契約・条約を守るのは弱者だけ」

「自分は立場が上なのだから守る必要はない」

「むしろ立場が上であることを示すために、積極的に破るべきだ」

と、考える文化があるです。

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彼らの中では「頭を下げず、約束を守らない人こそ強者」です。

簡単に謝ったりカネや技術を差し出ような人間は弱者なので、何をやっても良い相手ということになります。

ましてや外国人(夷狄)と対等に話すような人は、権力者にふさわしくありません。

フレンドリーな指導者は部下や国民から舐められて、権力を奪われてしまうのです。

それは即ち、死を意味します。

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今の米国や日本の態度を見ている限り、中華文明を理解しているとは思えません。

六者協議・日韓基本条約・慰安婦合意などが守られないのは、彼らの中で強烈な序列意識があるからです。

彼らが尊重するのは「力」だけであり、言論や法律などは「弱者の寝言」に過ぎないのです。

その「信仰」がわからないうちは、東アジアの問題を解決することはできないと考えます。





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