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     ~ グローバル投資への扉 ~   関東財務局長(金商)第1173号

グラフ

【週末だけのグローバル投資】中国新型コロナウィルスの衝撃 (11)「インフル程度に絶対湿度に弱い」なら五輪開催可能だが



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週末だけのグローバル投資  -生き残りの処方箋- 

第481号 中国新型コロナウィルスの衝撃 (11)「インフル程度に絶対湿度に弱い」なら五輪開催可能だが

週1回発行
                      ワイルドインベスターズ株式会社

                      関東財務局長(金商)第1173号
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「新型コロナウイルスは3日間滞留し空気中で3時間生存…弱点は湿度=米で報告書」

という記事が、あるメディアで紹介されていました。

そこに

「湿度50%でカ氏72度(セ氏22.22度)にすれば、
ウイルスの活動が収まる」

と書いてあったので、興味深く読みました。

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しかし根拠となったであろう論文は査読前のものです。

またその中に「湿度50%でカ氏72度(セ氏22.22度)以下略」の記述が見当たりません。

ウイルスの活性に湿度が関係していることはおそらく正しいのでしょうが、根拠としてはまだ弱い感じ。

したがってここではリンクを貼らずにおきます。

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それでもいろいろ、腑に落ちないことがあります。

というのも東京の湿度は真冬でも50%程度。

調べてみると感染が拡大している都市の湿度はもっと高いです。

(武漢・ソウル・テヘラン・ミラノ・マドリード・パリ・フランクフルト・ニューヨーク・サンフランシスコなど)

ではなぜ、このウイルスが世界に拡がっているのかと。

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疑問はすぐに解けました。

私が見ていた「湿度」は学校で習った

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相対湿度 = 実際に空気に含まれている水蒸気量/飽和水蒸気量

(正確には水蒸気分圧を使うようです)
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だったのです。

これは気候を示す数字として毎日出ていますし、不快指数・洗濯指数・結露現象の説明などに使われます。

だから一般的に「湿度」と言えば、この相対湿度のことを指します。

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しかし気温が下がると飽和水蒸気量が減りますから、空気中に含まれる絶対的な水分量が少なくなります。

だからインフル警報などには、「乾き空気1kg」に含まれる水蒸気の量である絶対湿度を使っているそうなのです。

したがって寒い地域では、雪が積もったり結露したりして「相対湿度」が高くても「絶対湿度」は低いのです。

言われてみると当たり前ですが、今まで意識したことはありませんでした。

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絶対湿度 = 乾き空気1kgに含まれている水蒸気量(kgまたはg)
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この絶対湿度とインフルエンザの関係は

 0-7g  流行しやすい
 7-11  流行してよい
11-17 流行しにくい
17超   非常に流行しにくい

となっており、「インフルエンザ警報」に使われているようです。

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次に世界各地の絶対湿度を調べたのですが、すぐには出て来ません。

どうやら気温と相対湿度から、早見表などを見て計算するしかなさそうです。

ネットで早見表を見ているうちにふと気付いて、冒頭の記事にあった

「湿度50%でカ氏72度(セ氏22.22度)」

の条件にあてはまる数値を見ました。

すると絶対湿度は9.7(g)となっていました。

これは普通のインフルエンザが「流行してよい」絶対湿度の真ん中あたりになります。

AH

















データのほとんどは            けもやのおうち -新館- 住友不動産 J・URBAN 入居日記       
相対湿度30%の列だけ         湿度を快適に維持する家づくり3つの条件       
からいただいて、ワイルドインベスターズ作成 2020/3/16

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するとその記述が正しかったとしても、湿度に対して「極端に弱い」わけではなさそうです。

「インフルに対してわずかに弱い程度」と解釈すべきでしょうか。

過剰な期待はできないということです。

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そして感染が拡大している世界各地の絶対湿度を計算してみました。

まずweatherbaseさんから気温と相対湿度を取得。

TblTmp











相対湿度は朝晩のデータしか出していない都市もあるので、それを平均してその月の相対湿度とします。

TblRH











それに早見表の数字をあてはまると、ざっくり以下のようになります。

match関数・index関数で近い数字を拾って補完処理もしていないので本当にざっくりです。

TblAH












「この数字、ほんまかいな?」

と思ったのでチェックします。

こちらのサイトに1981年から2010年までの東京の絶対湿度グラフがありました。

これを見ると、おおむね大丈夫でしょう。

少し数値が上がっているのは温暖化の影響でしょうか。

AH_Tokyo















出所:静電気除去.com


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さて、絶対湿度の表に戻ります。

「新型肺炎がインフルと同程度に絶対湿度に弱い」

と仮定するならば、最初に「流行しにくい」状態になるのは意外にも4月の武漢

次に5月の東京。東京はさらに7月8月には「非常に流行しにくい」レベルに達します。

6月には札幌・ソウル・ミラノ・パリ・ニューヨークがようやく「流行しにくい」状態に。

サンフランシスコは絶対湿度がなかなか上がりませんが、そもそも真冬でも気温や絶対湿度が下がらない地域なので大丈夫な気がします。

それに比べるとマドリード・テヘラン・フランクフルトは少し厳しい環境かもしれません。

しかし気候は年によって変わりますし、医療や政策で踏ん張ってもらいたいところです。

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絶対湿度に着目するならば、「鼻と口を温めて湿らせること」もマスク着用の利点のひとつかもしれません。

また加湿器を使う時は、なるべく室温を高くするとより大きな予防効果を持ちそうです。

寝るときに暖房を消してしまうと、結露するほど相対湿度が高くなっても絶対湿度は下がってしまうということですか。

そんなときはマスクをして寝たり、布団に潜り込むと良いかもしれませんね。

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日本では今のところ、他国に比べて感染が抑えられています。

「マスク・手洗いの習慣」や「きれい好きな国民性」が良かったのでしょうか。

またこの冬は暖かくて雨が多かったことは、一種の「神風」だったのかもしれません。

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あくまでも

「インフルと同程度に絶対湿度に弱い」

という仮定のもとにですが、新型肺炎は夏に向けていったん下火になる可能性が高いです。

可能か不可能かで言えば、
東京五輪・パラリンピックは開催可能

と思います。

真夏の開催日程が結果オーライとなるかもしれません。

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ただし世界で感染が拡大すればそれどころではありません。

開催国の日本はもちろんですが、各国とも準備があるでしょう。

また何よりも、オリンピック開催によって大規模クラスタを発生させたら元も子もありません。

まずは生き残りを優先し、開催なり延期なりを決断していただければ良いと思います。



(終)






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中国新型コロナウィルスの衝撃 (2)中国新型肺炎(2019-nCoV)感染者対数グラフ


ここのところ毎日のように、中国新型肺炎(2019-nCoV)に関するメールを会員さん宛てに出しています。

本来はそんなにマメな性格でもないし投資戦略でもないのですが、このようなときぐらい世の中の役に立つべきだと考えるからです。

しかし文字だけでは伝わらないこともありますので、グラフで示そうと思います。



まず、毎朝出している表はこんな感じ。
重症者のデータは遅れたり、探しても手に入りにくかったりします。この日もようやく見つけましたがわずか10%増であり、他の数字と比較して違和感があります。


2019-nCoV 前日比データ

日付 2020/1/29






実数 増減数 変化率
確定診断 7,183 1,666 30.2%
うち重症 1,239 131
10.6%
感染疑い 12,167 2,928 31.7%
死亡   170 39 29.8%
治癒   127 26 25.7%




致死率ではない参考値 前日差(%ポイント)
死亡/感染     2.4% 0.0%
死亡/(死亡+治癒) 57.2% 0.8%



数値を取っているサイトは主に以下のふたつです。
https://news.qq.com/zt2020/page/feiyan.htm

ジョンズホプキンス大CSSEの集計ページはビジュアル的に非常に見やすいのですが、上記ソースより少しだけ更新が遅いです。
Wuhan Coronavirus (2019-nCoV) Global Cases (by Johns Hopkins CSSE)



下の方には参考値として「死亡/感染」率と「死亡/(感染+治癒)」率を出しています。

前者は感染者が増えている間は致死率を下回るはずで、逆に治癒は死亡に遅行するため後者は致死率を上回るはずです。真の致死率はこれらの間に収まるはずと考えていますが、今のところ範囲が「2.4%-57.2%」と広すぎて全く参考になりません。

そして「病院に行くことなく死んだ人」も「病院に行くことなく治った人」もカウントされていないことに留意が必要です。



さて集計以来、「感染者」「死亡者」「感染疑い」などの人数は増え続けています。ただし普通のグラフだと右肩上がりに急上昇しているので、増減率が上がっても下がってもわかりにくいです。そんなときは縦軸を対数目盛にすれば、その傾きによって増加ペースがわかります。今回はほぼ直線で右肩上がりになっているので、全くペースが落ちていないことが一目瞭然です。

2019-nCoV1























次に前日比増減率を折れ線グラフにしてみます。
データの欠損によりきれいに描けませんが、1月29日は「感染者」「死亡者」「感染疑い」それぞれがほぼ3割のペースで増加しました。これが感染の「巡航速度」だとすれば恐ろしいことです。


2019-nCoV2






















感染が広がるときには、おそらく「感染疑い」「感染者」「死亡者」の順でペースが上がるでしょう。逆にスローダウンするときも同じ順番です。3つともマイナスの領域に入ってきたときに、ようやく収束の兆しが見えてきたことになります。しかし残念ながら今のところその兆候はありません。


これらのデータは、それぞれの数が正確にカウントされていることが前提です。
  • 検査キットや検査人員がボトルネックになって数え切れなかったリ
  • 現場や当局が数値を操作したり
  • 医療崩壊してカウントする人が逃げたり倒れたり
した場合には怪しい数字となります。


また何か情報があれば更新します。

(終)

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