目次

  1. 米国の状況 死者3,000人突破!減少は休暇の影響だったようでその後は急反発。
  2. 日本の状況 死者が引き続き増加。ただし現存感染者と重症者の増加に鈍化の兆し。
  3. 各国の動向
  4. 一日あたり死者数上位国ランキング
  5. グループごとの分析
    一日あたり死者数(7日移動平均)
    一日あたり新規感染者数(7日移動平均)
    一日あたり現存感染者数増減(7日前比増減)
    一日あたり重症者数増減(7日移動平均) 


【1. 米国の状況】

米国が10日前ぐらいに減少傾向に転じたように見えたのは、どうやら休暇の影響だったことがはっきりしました。その後1日あたり新規感染者は屈伸ジャンプのように過去最多を軽く更新。1日あたり死者は3,200人を突破しました。私の予想は全く見当はずれだったことになります。しばらくは休暇中の「約5,000万人移動」が効いて、減りそうにありません。唯一の好材料は重症者が少し減り始めていることです。


以下6つの図はNYタイムズからいただいたもの。表はそれを弊社がまとめたものです。


NYTbar20201209


























マップを見ると一転して先週より濃くなりました。アリゾナやアラスカまで紫の地域が拡がっています。


NYTmap20201209



















地域別では「水準は高いかつ高止まり」が再増加し始めました。




米国の州や地域で感染者の








水準は高い 水準は高い 水準は低い 水準は低い

かつ かつ

高止まり 減少中 増加中 低位安定 合計
2020/9/9 13 3 6 32 54
2020/9/16 12 7 8 27 54
2020/9/23 18 1 13 22 54
2020/9/30 23 1 6 24 54
2020/10/7 23 0 14 17 54
2020/10/14 28 0 19 7 54
2020/10/21 33 0 12 9 54
2020/10/28 39 0 8 7 54
2020/11/4 41 1 10 2 54
2020/11/11 49 0 5 0 54
2020/11/18 50 0 2 3 55
2020/11/25 50 2 1 2 55
2020/12/2 37 13 0 5 55
2020/12/9 42 9 2 2 55



[新規感染者が多く、かつ増えている州や地域。

は5つ増えて42へ。下落に転じたかと思いきや、反発して高値を抜く株価チャートのような形が増えています。

NYTHH20201209















































[新規感染者が多いが、しかし減少している州や地域]

は13から9に減少。

すんなり収まってはくれないようです。


NYTHD20201209















[新規感染者が少ないが、しかし増えている州や地域]

は2つ増えて2。

先週時点でいずれも島嶼部です。


NYTLU20201209













[新規感染者が少なく、かつ低位安定している州や地域]

は、3つ減って2に。なかなかこのグループが増えてくれません。


NYTLL20201209








【2. 日本の状況】

worldmetersの数字によれば、日本では現存感染者が前週比で1,888人と引き続き増加ペースが鈍化。ただし重症者は67人増の555人と積み上がっています。死者は248人と先週の171人からさらに増加。地域によっては医療従事者の退職が増えるなど、厳しい状況にあるようです。


Japan       2020/12/2 から 2020/12/9  
新規感染者 15,454 150,386 165,840
現存感染者 1,888 20,910 22,798
  治癒者 13,318 127,304 140,622
  重症者 67 488 555
   死者 248 2,172 2,420


病床数に対する現存感染者は引き続き増加。大阪・愛知・東京・北海道が鈍る一方で、その周辺が増え始めた感じです


病床20201209
















人工呼吸器装着数(ECMO含む)は関東甲信越や関西でまだ増えているものの少し頭打ちになって来ました。北海道・東海北陸・中国四国・九州は数こそ少ないものの増加中です。


関東甲信越の人工呼吸器(ECMO含む)装着状況


人工呼吸器関東甲信越20201209















関西地域の人工呼吸器(ECMO含む)装着状況
(出所:同上)

人工呼吸器関西20201209















北海道地域の人工呼吸器(ECMO含む)装着状況
(出所:同上)

人工呼吸器北海道20201209















東海北陸地域の人工呼吸器(ECMO含む)装着状況
(出所:同上)
人工呼吸器東海北陸20201209















中国四国地域の人工呼吸器(ECMO含む)装着状況
(出所:同上)
人工呼吸器中国四国20201209















九州地域の人工呼吸器(ECMO含む)装着状況
(出所:同上)

人工呼吸器九州20201209

















それに比べるとECMO装着数は関東甲信越で不思議なほど増えていません。
ただし関西や九州が増えていることが気になります。


関東甲信越のECMO装着状況
(出所:同上)


ECMO関東甲信越20201209















関西地域のECMO装着状況
(出所:同上)

ECMO関西20201209
















九州地域のECMO装着状況
(出所:同上)
ECMO九州20201209

















【3. 各国の動向】


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【1】 現存感染者(対7日前)や重症者が減らず、死者が減る期待がまだ遠い国
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ロシア米国ブラジルメキシコトルコ

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【2】 現存感染者(対7日前)の増加が加速し、次は重症者や死者が増える可能性が高いと思われる国
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ハンガリードイツ(↑)

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【3】 たとえ数は少なくても新規感染者が増えるなど、感染拡大に警戒を要する国
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日本南アフリカ(推定)・韓国イスラエルスイス(↑)・英国(推定)(↑)・オランダ(推定)(↑)・ベルギー(↑)・フランス(↑)・スペイン(推定)(↑)

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【4】 新規感染者が減ったり治癒者が増えるなど、現存感染者(対7日前)の増加が鈍化している国
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モロッコエクアドルカナダインドネシアパキスタンスウェーデンイラン(↓)・ウクライナ(↓)

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【5】 現存感染者(対7日前)が減り始め、次は重症者が減ることが期待できる国
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インドペルーバングラディシュアルゼンチンフィリピンイタリア(↓)・ポーランドブルガリアコロンビア(↓)

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【6】 現存感染者(対7日前)に続いて重症者も減り始め、次は死者が減ることが期待できる国
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チェコ(↓)・ルーマニア(↓)




【4. 一日あたり死者数上位国ランキング】

[国別データ] as of 2020/12/9











感染数   感染増 死者 死者増 死亡/感染 死亡/検査








69214085 643472 1574821 12260 2.3% 0.2%
World
15820042 225441  296698  3243 1.9% 0.1%
USA
 6730118  54203  179032   848 2.7% 0.7%
Brazil
 1193255  11006  110874   800 9.3% 3.6%
Mexico
 1088346  12168   21160   568 1.9% 0.3%
Poland
 2541199  26190   44718   559 1.8% 0.1%
Russia
 1242253  23928   20704   543 1.7% 0.1%
Germany
 1766819  16578   62566   533 3.5% 0.1%
UK
 1770149  12756   61739   499 3.5% 0.3%
Italy
 9762326  26351  141735   337 1.5% 0.1%
India
 2324216  14595   56648   296 2.4% 0.2%
France
 1072620  10223   51212   295 4.8% 0.8%
Iran
  845343  12585   14204   276 1.7% 0.3%
Ukraine
  925342  31712   15531   217 1.7% 0.1%
Turkey
 1475222   5303   40222   213 2.7% 1.0%
Argentina
 1725473   4886   47019   186 2.7% 0.2%
Spain
  592900   6058   18171   171 3.1% 0.3%
Indonesia
  532040   7365   12821   161 2.4% 0.3%
Romania
  259588   3221    6280   160 2.4% 0.3%
Hungary
 1392133   7523   38308   150 2.8% 0.6%
Colombia
  828598   6709   22574   142 2.7% 0.4%
South Africa
  171493   3328    5283   127 3.1% 0.5%
Bulgaria
  594572   1957   17507   121 2.9% 0.3%
Belgium
  363654   5086    5710   117 1.6% 0.2%
Switzerland
  435330   6295   12983   116 3.0% 0.1%
Canada
  119720   1675    3289    95 2.7% 0.1%
Greece
  332073   4097    5192    70 1.6% 0.1%
Portugal
   97317   1296    3151    70 3.2% 0.7%
Bosnia and Herzegovina
  159372   4520    2367    69 1.5% 0.3%
Croatia
  576965   6528    9841    66 1.7% 0.2%
Netherlands
  426142   2963    8547    60 2.0% 0.1%
Pakistan


数値ソース


[グループ1]


(*英国オランダスウェーデンスペインなどは「治癒者 Total Recovered」「現存感染者 Active Cases」が途中からNAになってしまったので、現状では「現存感染者」が参考になりません。ご了承ください)

米国が10日前ぐらいに減少傾向に転じたように見えたのはどうやら「ダマシ」だったようで、「休暇の影響を除いても鎮静化に向かっている」という私の予想は全くはずれでした。新規感染者は連日20万人を超え、1日あたり死者は3,200人を突破しました。しばらくは休暇中の「約5,000万人移動」が効いて減りそうにありませんが、唯一の好材料は重症者が少し減り始めていることです。

イランは現存感染者の増加がさらに鈍化し、数日以内に対7日前比で減少しそうな勢い。死者と重症者がほぼ同時に減り始めていたので、タイミングとしてはちょっと早いなと思っています。

欧州先進諸国は現存感染者や新規感染者の増加が鈍いいていましたが、その勢いが鈍化してきました。すんなりと鎮静化してはくれないかもしれません。

ドイツは現存感染者(対7日前)がまた増え始め、死者数も過去最多の600人超をマークしました。ロックダウンの間にも抜け穴を探して飲んだりしているそうです。

イタリアは現存感染者(対7日前)や重症者の減少が加速し、順調に鎮静化へと向かっています。

それに比べるとフランスベルギーなどは現存感染者の増加が鈍っていたところから足踏みし、鎮静化へ向かうペースが遅いです。英国スペインオランダも同様と推測します。

スイスは1日あたり死者が100人弱からなかなか減りません。そして現存感染者がまた増加し始めており、状況としてはあまり良くないです。

日本は現存感染者の増加がさらに鈍化。重症者の増加も鈍り始めましたので、死者数もいったんピークとなるかもしれません。

韓国もひっそりと現存感染者が積み上がっていますが、ペースはゆっくりです。

中国は全く心配ナシ。数字を信じればの話ですが。



G1【 一日あたり死者数 7日移動平均 】


COVID19ND1_MA7_20201209





















G1一日あたり新規感染者数 7日移動平均


COVID19NC1_MA7_20201209






















G1現存感染者 対7日前増減 】

COVID19AC1_MA7_20201209





















G1【 重症者数増減 7日移動平均

各国とも増加していますので、1日あたり死者数は増えこそすれ減る可能性は低いと考えます。

COVID19SC1_MA7_20201209
























[グループ2]

グループ1が鎮静化に向かっているのと入れ替わるように、グループ2の感染が再拡大しています。このグループ分け自体がほぼ流行順になっているので、数か月サイクルでホットな地域が入れ替わっているように思えます。それはつまり、ウイルスが変異すれば免疫が効きにくくなって数か月すればまた流行することを示しているように思えます。


ロシアは引き続き1日あたり死者が増加中。現存感染者(対7日前)もまた増え始めて出口が見えません。

トルコは現存感染者(対7日前)増加が高止まり。1日あたり死者数も200人程度にジリジリ増えて来ました。引き続き危険な状態と考えます。。

ブラジルメキシコは新規感染者と現存感染者の増加が鈍り始めました。しかし1日あたり死者はまだ増えています。

その後をインドネシアカナダが追っていますが、現存感染者の増加ペースがやや鈍っています。

パキスタンと、おそらくスウェーデンも似たような感じ。

インドペルーはまた現存感染者が減り始め、回復へと向かい始めました。




G2【 一日あたり死者数 7日移動平均 】


COVID19ND2_MA7_20201209





















G2一日あたり新規感染者数 7日移動平均】


COVID19NC2_MA7_20201209























G2現存感染者 対7日前増減 】


COVID19AC2_MA7_20201209






















G2【 重症者数増減 7日移動平均

COVID19SC2_MA7_20201209

























[グループ3]

ポーランドは予想通り死者が減り始めました。現存感染者や重症者の減り方から見て、この動きはさらに加速すると考えています。

チェコはその先を行っており、死者数がガクッと減りました。

ルーマニアはポーランドの後を追い、現存感染者7日前比マイナスが続いています。そろそろ死者数が減って来そうです。

ブルガリアクライナはさらにその後に続き、現存感染者7日前比マイナスになるまであと少し。

ハンガリーの現存感染者増加がなかなか減りません。新規感染者は減っているので、悪化しているわkではないのですが。

アルゼンチンは新規感染者・現存感染者ともゆるやかに減って回復傾向。

コロンビアは現存感染者が減少に転じました。逆に南アフリカが増え始め、よくわかりません。

イスラエルも現存感染者や新規感染者が増えて来ました。しかし死者数は減っており、妙な感じです。




G3【 一日あたり死者数 7日移動平均 】


COVID19ND3_MA7_20201209


























G3一日あたり新規感染者数 7日移動平均】

COVID19NC3_MA7_20201209


























G3現存感染者 対7日前増減 】

COVID19AC3_MA7_20201209
























G3【 重症者数増減 7日移動平均


COVID19SC3_MA7_20201209






















(終)