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     ~ グローバル投資への扉 ~   関東財務局長(金商)第1173号

2021年09月

【週末だけのグローバル投資】米国の分断と世界の混乱 (33)岸田氏有利だが、高市氏が支持を伸ばすほど河野氏にも勝ち目が出る

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週末だけのグローバル投資  -生き残りの処方箋- 

第601号 米国の分断と世界の混乱 (33)岸田氏有利だが、高市氏が支持を伸ばすほど河野氏にも勝ち目が出る




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自民党の総裁選は混沌としてきました。

まず「河野氏がこのまま独走とはならない」という、私の予想は当たっています。

河野氏+石破氏+小泉進次郎氏=7割の支持、とはなりません。

なぜなら河野氏は田中真紀子氏や石破氏と同じ「親中派スター」ポジションであり、実際の人気とは異なるからです。

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それでも党員党友票は現在わかっているだけで

河野 4割+
岸田 3割-
高市 2割+

となっており、すでに投票済みの人もいるため大きな動きはないでしょう。

ということは決選投票にもつれ込む可能性が高く、私の予想「高市氏一発過半数」はかなり厳しくなったと言えます。

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議員票は現在わかっているだけで

河野 2割+
岸田 3割-
高市 2割-

となっています。

もし決選投票に岸田氏が残れば、ほぼ当選確実でしょう。

高市氏が落ちれば岸田氏に投票しますし、河野氏が落ちれば岸田氏に投票するのでいずれにしても圧勝です。

岸田氏は党員党友票で2位、議員票で1位なので残れないとは考えにくく、現状では圧倒的に有利です。

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問題は高市氏が急速に支持を伸ばして2位に滑り込み、河野氏との決選になった場合。

高市氏は唯一の保守候補なので、確率は低くても「ありえない」とは言い切れません。

このときは僅差で落ちてしまった岸田票が、どちらに行くかわかりません。

この場合は高市氏に勝ち目が出てくるのですが、面白いことに河野氏が勝つのもこのパターン意外には考えにくいのです。

つまり

高市氏がここから支持を伸ばすほど、同時に河野氏にも勝ち目が出てくる

ということです。

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今回の総裁選では「投票用紙が2万円で売られていた」というニュースが話題になりました。

だから不正が行われていると言いたいのではありません。

しかし米国大統領選挙を見た後ですから、これまで気にならなかったことが気になってしまいます。

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- その投票用紙は誰がどこで印刷しているのか?

- 何枚印刷されてどこに流通したかを確認する手段はあるのか?

- 複製や横流しに対する防止策はあるのか?

- 誰が回収し、誰が集計し、誰が報告するのか?
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ましてや総裁選は公職選挙法の埒外なので、「何でもアリ」ではないかと勘ぐってしまいます。

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実質的に日本の首相を決める選挙でありながら、今までそのような疑問を抱いたことはありませんでした。

しかし米国の例を見てもわかるように、

選挙の正当性が疑われた時点で民主主義は危機に陥っている

のです。

アナログ・デジタル両方を活用した不正選挙防止策が待たれます。



(終)




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気になるチャート20210924


中国恒大集団のリスクはいったん織り込んで、世界の株価は反発したように見えます。

しかし

不良債権問題はホラー映画のように何度でも蘇る

ため、これで終わったとは思わない方が良いでしょう。

LineChartMajorEq1f1_20210924






























通貨はFOMCの声明でドル高に進んだあとドル安へ。

しかしどちらでも株価は上昇しており、(パターンa)から(パターンb)に変わるだけ。

引き続きドットコムバブル型の上昇が続いています。


LineChartMajorCcyUSD1f1_20210924






























ドルベース対SP500相対株価は新興国の上値が重く、「本流」トレンドが強いことを伺わせます。

その中で日本株インド株の急反発が目を惹きます。

LineChartMajorEqvsSPX1f1_20210924































FOMC声明は米景気が強いことを示唆しており、年内のテーパリング開始が予想されています。

米10年国債金利は久々に1.43%を超えてきました。

このゾーンではコンベキの売り買いでアクセル効果が働きやすいことも、金利が乱高下する要因のひとつです。

LineChartGovBond1f1_20210924





























米金利が上昇したため少しだけグロース株上昇にブレーキがかかり、バリュー株が持ち直してきました。

LineChartEqUSVGidxvsSPX1f1_20210924































【週末だけのグローバル投資】ブルベア(レバレッジ)投信が規制されるのは「危険だから」よりも「揉み合うだけで減ってゆくから」



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第600号 ブルベア(レバレッジ)投信が規制されるのは「危険だから」よりも「揉み合うだけで減ってゆくから」




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【概要】
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  1. いよいよ規制されそうな「ブルベア投信」
  2.  厳密に言うと「ブルベア投信」と「レバレッジ」はニュアンスが違う
  3.  ブルベア(レバレッジ)投信が規制されるのは「危険だから」よりも「揉み合うだけで減ってゆくから」
  4.  価格が同じ率だけ上下すると、理論上「2倍ブル投信」は4倍、「3倍ブル投信」は9倍の速さで資産が減る
  5.  しかしそれを知らないと、個人投資家が資産形成目的で長期保有してしまう
  6.  専門用語を使わずにまとめると、こうなる
  7.  専門用語ばかり使ってまとめると、こうなる
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1. いよいよ規制されそうな「ブルベア投信」
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今日のニュースで、人気のレバレッジETFが規制されると報じられました。

ただしどのような規制になるかまではわかっていません。

仮に全面禁止となれば、その分の先物を売らなくてはならず短期的には強烈な売り圧力がかかります。

あるいは「個人投資家には積極的に売らない」程度なら、弱い代わりに長期の売り圧力となるでしょう。

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人気のレバレッジETFに規制発動へ ネット証券に打撃
2021.9.22
https://www.zakzak.co.jp/eco/news/210922/inv2109220001-n1.html

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 先物を組み入れて値動きを増幅したレバレッジ型ETF(上場投資信託)の規制発動が迫っている。金融庁は規制案への意見公募(パブリックコメント)をすでに終え、あとは改正関連法令の公布・施行を待つだけ。レバレッジ型ETFは投資経験豊富な個人に人気だけに、「危ないから規制」の金融庁方針に証券業界は不満げだ。

 レバレッジ型ETFは先物を使って日経平均などの値動きを2倍程度に増幅する商品が一般的。先物は株式や投信とは税体系が別だが、ETFは投信の一種なので株式と損益通算できるなど税制面でのメリットも大きい。

 ただ、長期保有に伴う目減りが大きく、金融庁が理想とするコツコツ型の資産形成には不向きだ。金融庁はリスク説明強化と並んで信用取引の証拠金率引き上げを打ち出したが、証拠金率を上げれば少ない元手で大もうけするチャンスは減ってしまう。レバレッジ型ETFは証券会社にとって、信用取引で金利収入をもたらす金の卵。取引が低調になれば、インターネット証券の業績に悪影響が出かねない。(略)
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金融庁も注意喚起、レバレッジ型ETFは長期投資には向かないワケ。今後は取り扱いが変わる可能性も?
ETFで投資をする際には商品タイプをチェック
2021/07/15
https://media.moneyforward.com/articles/6493?af=summary
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(略)急激な相場下落時には逆張りを好む個人投資家がリバウンドを狙って日経平均の値動きの2倍変動があるレバレッジ型ETFを積極的に買い入れる場面もあるなど、活用される場面も広がってきています。一方で、特徴としては短期取引には向いているものの、長期投資には向いていないと言われています。これはどういうことでしょうか。

レバレッジ型のETFは対象の指数の値動きのレバレッジ倍の値動きを1日で達成するように運用されています。例えば指数が+1%動いた場合、レバレッジ型ETFは+2%変動します。しかし運用期間が長くなり、特に上下に動く相場ほど、指数の動きに対し、レバレッジETFのパフォーマンスがレバレッジの比率通りの結果とはならなくなってきます。(略)
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2. 厳密に言うと「ブルベア投信」と「レバレッジ」はニュアンスが違う
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実は私、規制がかかるという話を知りませんでした。

どおりで最近、8年以上前に書いた下の記事へのアクセスが増えていたわけです。

この記事は

「ダブル(トリプル)ブル投信はその場で上下に動くだけで損をする」

という話でした。

だからと言ってそれを売ると、毎日儲かっている状態から「突然死」する可能性があると。

上級者でも扱いが難しい商品なので、気を付けてくださいという結論でした。

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2013年05月26日00:24
似て非なるもの。レバレッジ2倍とダブルブル投信の違い(シミュレーション用Excelシート付き)
http://blog.livedoor.jp/contrarian65-wild/archives/51117613.html
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そして細かいことですが、私は「ブルベア投信」を「レバレッジ投信(ETF)」と表現されることに対しても違和感があります。

というのもブルベア投信は価格変動を2倍(あるいは3倍)にする商品設計だからです。

売買金額を2倍(あるいは3倍)にする「レバレッジ投資」とはかなり違うことを、上のブログで解説しました。

ただし動的なレバレッジをかけていることも確かなので、全く違っているとも言えません。

むしろ「ブルベア投信」のほうが、実態を表していないとも言えます。

より正確にこの商品の名前を付けるなら、「価格変動2倍投信(ETF)」とでもすべきだったのでしょう。





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3. ブルベア(レバレッジ)投信が規制されるのは「危険だから」よりも「揉み合うだけで減ってゆくから」
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さて上の記事では「危ないから規制」と書いてありますが、それも少し本筋を外しています。

価格変動が2倍3倍になるので、危ないことは事実です。

しかしそれよりも問題なのは、

「株価指数が上下して元に戻してもブルベア投信が損をしたままになっている」

ということではないでしょうか。

つまり多くの人がこの商品を、「投資損益が2倍3倍になる」と勘違いしているのです。

もしその通りに動くのであれば投資家も覚悟しているので、問題にはならないはず。

ところが

上下動するだけで資産が目減りしてゆくので、長期資産形成には向かない

と判断されたのでしょう。





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4. 価格が同じ率だけ上下すると、理論上「2倍ブル投信」は4倍、「3倍ブル投信」は9倍の速さで資産が減る
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たまたまですが昨日

「同じ絶対値なら、プラスよりもマイナスの方がインパクトが大きい」

「だから株価がX割上げ下げするだけで、Xの2乗%損をする」

ということをブログに書きました。

たとえば10%上昇した後に10%下落すれば1%の損失になる。

20%上昇した後に20%下落すれば4%の損失になる。

30%上昇した後に30%下落すれば9%の損失になる。

これらは上げ下げが逆順になっても同じ、という話です。

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 2021年09月21日13:04
【週末だけのグローバル投資】株価が急反発してもなかなか損失が消えない理由(X割上げ下げするとXの2乗%損をする)
http://blog.livedoor.jp/contrarian65-wild/archives/51278332.html
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恐ろしいことに、ブルベア投信はこの値動きを増幅します。

すると2倍ブル投信は理論上

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1日で10%上昇した翌日に10%下落すれば4%の損失になる(2割の2乗)。

1日で20%上昇した翌日に20%下落すれば16%の損失になる(4割の2乗)。

1日で30%上昇した翌日に30%下落すれば36%の損失になる(6割の2乗)。
--------------------------

ことになります。

同様に3倍ブル投信は理論上

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1日で10%上昇した翌日に10%下落すれば9%の損失になる(3割の2乗)。

1日で20%上昇した翌日に20%下落すれば36%の損失になる(6割の2乗)。

1日で30%上昇した翌日に30%下落すれば81%の損失になる(9割の2乗)。
--------------------------

ことになります。

現実には2日間でこれほど激しい動きをする可能性は低いので、過度に怖がる必要はありません。

しかし

2倍ブル投信は同じ率上下動するだけで、指数が損をした分の4倍(3倍ブルなら9倍)損をする

のだと覚えておいてください。



これをExcelシミュレーションシートで確認してみましょう。

「シナリオ6 ユーザー定義」の上昇率と下落率に、それぞれ10%と-10%を入力します。

BullBearETF2






















BullBearETF1


















そして左側の「期間2」が10%上昇と10%下落が終わったところなので、横に見て行きます。

まず株価指数は公式通り、1%の下げ(1/10の2乗)で99になっています。

レバレッジ2倍はその収益率を2倍に増幅したものなので、2%の下げで98

同様にレバレッジ3倍はその収益率を3倍に増幅したものなので、3%の下げで97となります。



しかしその右側の商品A(変動2倍)の自己資金を見ると、4%下がって96となっています。

さらに商品B(変動3倍)の自己資金は、9%下がって91です。

たった一度の乱高下がブル投信にどれぐらいのダメージを与えるか、おわかりでしょうか?



では指数が10%の乱高下を10回繰り返したらどうなるでしょう?

それが一番下の行です。

--------------------------
まず指数は(1-0.01)の10乗で、100だった資産が90.44まで目減りします(収益率-9.56%)。

レバレッジ2倍はその収益率を2倍に増幅したものなので80.88(収益率-19.12%)。

レバレッジ3倍はその収益率を3倍に増幅したものなので71.31(収益率-28.69%)。
--------------------------

と、直線的に損が拡大します。

それに対して

--------------------------
ブル2倍は(1-0.04)の10乗で、100だった資産が66.48まで目減りします(収益率-33.52%)。

ブル3倍は(1-0.09)の10乗で、100だった資産が38.94まで目減りします(収益率-61.06%)。
--------------------------

ブル投信は指数が下げるつれてポジションも減らしてゆくので、なかなかゼロにはなりません。

しかしシミュレーションとはいえ指数が約1割下げる間にブル2倍は-34%、ブル3倍は-61%と大きく目減りするのは衝撃的ではないでしょうか。

したがって金融庁が規制をかけたり、注意喚起するのも当然と考えます。





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5. しかしそれを知らないと、個人投資家が資産形成目的で長期保有してしまう
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これを見てもわかる通り、ブル投信は少し上下動しただけで激しく資産が目減りします。

「構造としてはオプションの買いと同じである」と8年前のブログには書きました。

しかしだからこそ、長期投資に向いていません。

「長く保有すれば利益が2倍(3倍)になるはずだ」という期待はすぐに裏切られ、「なぜだ!」と叫ぶことになるのです。



えっ!?

「どうしてあなたはブルベア投信に詳しいんですか」って?

実は私も20年近く前に、NASDAQの2倍ブル投信を買ったことがあるのですよ。

しかしNASDAQが大きく下げた後に戻り高値を更新しても、そのブル投信は儲かりませんでした。

それで不思議に思って調べると「この投信は短期投資ならまだ良いが、長期投資として持つべきではない」という結論にたどり着きました。

つまり私も最初から知っていたわけではなく、きっちり痛い目を見てから学んだということです。

この商品設計とオプションを両方とも理解している人なら、最初からこのような難しい投信を買うことはなかったと思います。

私の場合、オプションを理解していても商品設計を知らなかったので買ってしまったわけですね。

20年前に「なぜだ!」と叫んでいたのは私です。

しかしだからこそ今、この商品について詳しく解説できる立場にいるのです。





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6. 専門用語を使わずにまとめると、こうなる
--------------------------

ブル投信は「価格変動を2倍(3倍)にする商品」であり、「投資損益を2倍(3倍)にする商品」ではない。

それは上昇トレンドにあるときは利益を加速させ、下落トレンドにあるときは損失にブレーキをかける。

しかしそのような都合の良い性質はタダではありえず、単に「上がって下がって戻るだけ」でも損失を食らってしまう。

この性質から同じ率だけ上下したときの指数の損失に対し、2倍ブルとなれば損失は4倍、3倍ブルなら損失は9倍となる。

ベア投信はその真逆の動きとなるが、いったんトレンドが発生すると「突然死」しかねない損失が発生する。

そこに日々の売買コスト等を考慮すれば、資産が目減りしてゆくのが普通である。

したがってブルベア投信は個人の長期資産形成に向いておらず、規制が必要かもしれない。




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7. 専門用語ばかり使ってまとめると、こうなる
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ブル投信はダイナミックヘッジと同じ「複製オプションの買い」である。

なおかつストライクや限月ごとのヘッジがなく、完全なるネイキッドの買い。

したがって恒常的にATMガンマロングとなり、その場で揉み合うだけでタイムディケイと同等のメカニズムにより損失が発生する。

またガンマロングを複製するための売買が毎日発生し、市場の値動きを加速させる「アクセル効果」を持つ。

さらに同じ率だけ上下したときの指数の損失に対し、2倍ブルは損失4倍、3倍ブルなら損失9倍となる。(ガンマはオプション価格を原資産価格で二階偏微分したものなので当然そうなる)

ベア投信はその真逆だが、トレンドが発生するとガンマショートにより「突然死」しかねない損失が発生する。

そこに毎日行われるリバランス時のスリッページやコミッションまで考慮すれば、資産減衰は不可避と考えられる。

したがってブルベア投信は個人の長期資産形成に対して特に不適格であると結論づけられ、規制あるいは注意喚起が必要である。




(終)



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【週末だけのグローバル投資】株価が急反発してもなかなか損失が消えない理由(X割上げ下げするとXの2乗%損をする)



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第599号 株価が急反発してもなかなか損失が消えない理由(X割上げ下げするとXの2乗%損をする)




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8年以上前に書いた下の記事ですが、最近になってまた多くの人々に読んでもらっているようです。

これは「ダブル(トリプル)ブル投信はその場で上下に動くするだけで損をする」という話でした。

だからと言ってそれを売ると、毎日儲かっている状態から「突然死」する可能性があると。

上級者でも扱いが難しい商品なので、気を付けてくださいという結論でした。

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これに関連して、以前から追加したかったことを書きます。

それは

「同じ絶対値なら、プラスよりもマイナスの方がインパクトが大きい」

ということです。

このことは上の記事にも「10%の上昇を消せるのは9.1%の下落」のように、当たり前のこととして書かれています。

また以下の拙著にもごく軽く触れられています。

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たとえばマイナス20%の損失を食らったら、プラス20%の上昇では足りません。

なぜなら100のものが80に減ってしまったあと、そこから20%上昇しても96にしかならず4%の損が残ったままです。

同様にマイナス50%のあとプラス50%で取り返したように思えても、100→50→75と推移して25%の損失が残ります。

値動きが荒くなれば荒くなるほど、

だいぶ取り返したはずなのにマイナスが減ってない


という感覚を抱くことでしょう。

ダブルブルあるいはトリプルブルの投信を買っていた場合、その動きはさらに増幅されることになります。

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これらの関係を表にしてみましょう。

ご覧のように、上昇と下落が同じ率でもその振れ幅(絶対値)が大きくなるほどマイナスが拡大します。

上昇と下落、どちらが先に来ても結果は変わりません。



上昇 下落 上昇後価格 下落後価格 収益率
0% 0% 100 100 0%
10% -10% 110 99 -1%
20% -20% 120 96 -4%
30% -30% 130 91 -9%
40% -40% 140 84 -16%
50% -50% 150 75 -25%
60% -60% 160 64 -36%
70% -70% 170 51 -49%
80% -80% 180 36 -64%
90% -90% 190 19 -81%

**************************

しかし上の表、実は覚える必要はありません。

というのも簡単な公式によって暗算できてしまうからです。

こんな式、覚えているでしょうか。

(x+y)(x-y) = xの2乗 - yの2乗

念のため確認すると分配法則を使って

=x(x-y) +y(x-y)
=xx-xy+xy-yy
=xx-yy

と、内側がきれいに相殺されしまうあの公式です。

**************************
**************************

これは今ならば小学生ですら知っている公式かもしれません。

たとえば半径17.5cmの円から半径2.5cmの円をくりぬいた面積を求めるとき

(17.5)の2乗×3.14 - (2.5)の2乗×3.14

=【(17.5)の2乗- (2.5)の2乗】×3.14

=【306.25- 6.25】×3.14

=300×3.14

とやってしまうと、小数点の2乗を2度計算することになって面倒です。

それより【】の部分で上の公式を逆方向に使って

(17.5)の2乗 - (2.5)の2乗
=(17.5+2.5)(17.5-2.5)
=20×15
=300

と計算してそれに3.14をかけた方がずっと楽なのです。

**************************

これを思い出してから上の表を見ると、ちゃんとその通りになっていることがわかります。

「1割下げてから1割戻すと、1割の2乗で1%の損」

「2割下げてから2割戻すと、2割の2乗で4%の損」

「3割下げてから3割戻すと、3割の2乗で9%の損」
 ・
 ・
 ・
「9割下げてから9割戻すと、9割の二乗で81%の損」

これを一般化すると

価格がX割上げ下げするとXの2乗%だけ損をする

ということが言えます。

ただし「割」から「%パーセント」と、桁がひとつ下がっていることにご注意ください。

まあ「割」が1/10なのですから、それを2乗すれば1/100となってパーセンテージになるのは当然ですが。


(1+上昇割)(1-下落割)-1
= (1+x/10)(1-x/10)-1 
= 1-x2乗/100-1 
= -x2乗/100・・・下落率(%)



**************************
**************************

ところでファンド(投資戦略)を評価する基準のひとつに「ドローダウン」というのものあります。

これはそのファンドが過去でどれぐらい下落したことがあるか、というものです。

一般的にはドローダウンが大きなものほどそのファンド(投資戦略)は不安定であり、回復が難しくなる可能性があります。

5割下げたファンドは倍にならないと戻りませんし、9割下げたら10倍にならないと戻りません。

だからベテランやプロになるほど、ドローダウンの数字を気にするのです。

もちろん小さなドローダウンが今後も続く保証はどこにもなく、コツコツ稼いでドカンと即死するファンドや投資戦略もあります。

**************************

ドローダウンの恐ろしさは、上昇相場が続くほど忘れられがちになります。

激しい値動きが始まっても「そのうち取り返せる」と考えてしまします。

しかし乱高下を繰り返すうちに損が積み上げって行き、あるとき投げ売りが始まるのがバブル崩壊のパターンです。

これらは当たり前の知識なのですが、

「当たり前過ぎて誰も教えてくれない」

状態になってしまっているかもしれません。

それをあえて記録することも大事だと考えます。




(終)



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【週末だけのグローバル投資】米国の分断と世界の混乱 (32)米軍トップが中国と内通?救国の英雄か反逆者か



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週末だけのグローバル投資  -生き残りの処方箋- 

第598号 米国の分断と世界の混乱 (32)米軍トップが中国と内通?救国の英雄か反逆者か




週1回発行
                      ワイルドインベスターズ株式会社

                      関東財務局長(金商)第1173号
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自民総裁選で大きな動きがありました。

なんと野田聖子氏が4人目の候補として、立候補したのです。

おそらく竹下派と二階派が推薦人を貸したのでしょう。

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この裏には「票が割れて決選投票になれば国会議員:党員党友票が383:383から383:47になる」という事情があります。

つまり党員党友票が約1/8に圧縮されるので、それに強く議員票に弱い河野太郎氏が困るのです。

実際、河野側は「露骨な妨害だ!」と反発しています。

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しかし私が感動したのは、岸田支持の竹下派だけでなく二階派もこの動きに加わっているということ。

二階派は高市氏・河野氏にも人を出しています。

おそらく決選投票に持ち込んで、二階派票をまとめて高く売るつもりでしょう。

高市氏は中国から最大限に警戒されていますが、無党派なので菅氏と同じように操縦できる可能性があります。

また場合によっては自身を排除しようとした岸田氏にも声をかけ、二階派の票を「競り」にかけるでしょう。

二階氏自身は引退するかもしれませんが、影響力を残そうとする執念には凄まじいものがあります。

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この戦略は万全に見えます。

しかし唯一の欠点は「誰かが一発過半数当選すれば票が高く売れない」こと。

逆に言えば二階氏は、「河野氏が当選する確率は低い」と考えている可能性があります。

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米国でも「米中戦争」が続いています。

WP記者ボブ・ウッドワード氏らが「Peril(災厄)」という本を出版するとのこと。

その中に米軍トップであるミリー統合参謀本部議長が

中国側に「我々は攻撃しない。そのようなことになっても事前に通知する」と電話で伝えたそうなのです。

また「トランプ氏は正気失っているため、核攻撃命令は自分を通すよう指示した」とのこと。

どうやら彼らはこれを美談と考えて、発表するらしいのです。

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そういえば、1月にペロシ下院議長はあと10日で退任するトランプ氏から

「核のボタンを取り上げろ」

と弾劾裁判にかけました。

私はそれを不思議に思い、「それはクーデターではないのか」とブログに書きました。

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 2021年01月16日07:30
【週末だけのグローバル投資】米国、本気の中国共産党潰し (33)2度目の弾劾は3度目のクーデター。すでに反乱法適用か
http://blog.livedoor.jp/contrarian65-wild/archives/51273949.html
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この本によって改めて裏付けられたのは、

中国 → ミリー統合参謀本部議長 → ペロシ下院議長

というつながりがあり、トランプ大統領を無視して意思決定していたということです。

「狂人が核戦争を起こそうとしたのだから、法を無視してもやむを得なかった」

と言いたいのかもしれません。

しかしそれは専制国家的な考えであり、法治国家の統治哲学とは全く違うものです。

ミリー氏は少なくとも文民統制(シビリアンコントロール)を逸脱しており、ペロシ氏とともに反逆罪に問われる可能性があります。

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それにしても

米軍トップや下院議長が中国軍と結託し、大統領から権限を奪おうとしていた

とは恐ろしい話。

引き続き、米国も親中・反中に分かれて内戦中であると解釈して良いでしょう。

世界の出来事は常に連動していますので、それらを判断しながら投資戦略に生かしてゆきます。



(終)



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