ワイルドインベスターズ投資ブログ

     ~ グローバル投資への扉 ~   関東財務局長(金商)第1173号

2020年09月

【週末だけのグローバル投資】米国、本気の中国共産党潰し (17)モメンタム投資のリバーサルと中国の危機



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週末だけのグローバル投資  -生き残りの処方箋- 

第526号 米国、本気の中国共産党潰し (17)モメンタム投資のリバーサルと中国の危機


週1回発行
                      ワイルドインベスターズ株式会社

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「モメンタム投資の終わり」と書いてからから一週間。

やはりそれを実感しています。

重要なのは「二極化のリバーサル」ではなく「モメンタム投資のリバーサル」であること。

これまで上昇してきた銘柄すべてが危ういのではなく、根拠なく「上がるから買われていた銘柄」が危ういのです。

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ロビンフッド証券の人気株は、9月に入って下落が目立ってきました。

中には2か月程度で60%超下げた銘柄もあります。

下のブログの最後にチャートを付けましたので確認してください。

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気になるチャート20200925 モメンタム投資の逆回転
http://blog.livedoor.jp/contrarian65-wild/archives/51271443.html
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しかし弊社は米国がこのままリセッションや信用収縮に陥るとは思っていません。

引き続き危ないのは新興国と欧州金融。

金曜には中国恒大(エバーグランデ)

「深セン上場を認めなければデフォルトすると中国当局を脅した」

とするニュースが流れました。

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中国恒大、デフォルトの可能性を当局に警告-金融システム脅かす恐れ
2020年9月25日 12:16 JST
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-09-25/QH6VA4T1UM3P01?srnd=cojp-v2
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深セン上場を当局が来年1月末までに認める必要と書簡で説明
25日の香港市場で中国恒大株は乱高下する展開

中国恒大集団(チャイナ・エバーグランデ・グループ)がデフォルト(債務不履行)の可能性について中国当局に警告した。同社が求める深セン上場を当局が認めなければ、中国の50兆ドル(約5274兆円)規模の金融システムが動揺する恐れがあるとしている。(略)
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中国恒大はこの話を「偽文書」として法的措置を取ると言っています。

しかし株価は1日で9%超急落。

7月6日の高値から見れば、ほぼ半値になりました。

仕手筋が流したデマなのか、あるいは根拠のある売り仕掛けかというところです。

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中国恒大集団、「偽文書」騒動で株急落 債務に懸念
2020/9/25 21:42
https://www.nikkei.com/article/DGXLASFL25HXL_V20C20A9000000/
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香港株式市場で中国不動産大手の中国恒大集団の株価が下げ止まらない。債務不履行(デフォルト)の可能性があると中国当局に伝える内容の文書が、24日午後からインターネット上で出回っており、警戒する売りが続いた。同社は「文書は捏造(ねつぞう)されたもので公安当局に通報した。法的措置をとる」と発表。しかし25日は関連企業の株にも売りが広がった。仮に文書の内容が事実なら中国の金融システムリスクに発展する可能性も取り沙汰されている。(略)
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エバーグランデ中国恒大株価
内藤証券
https://www.naito-sec.co.jp/chinap/price_index.aspx?stockcode=03333&tabid=2
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事実はどうあれ、中国の危機はいずれやってきます。

それに連動して他の新興国や、欧州などの金融も危機に陥るかもしれません。

「その時」は意外と早いような気がしています。


(終)



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気になるチャート20200925 モメンタム投資の逆回転


新型コロナウイルスは欧州で感染が急拡大。

北半球での第2波が始まりそうな勢いです。

株式市場では米国主導の調整が続いています。



LineChartMajorEq1f1_20200925































情報技術などが下げていますが、単純な「二極化のリバーサル」ではありません。

「モメンタム投資のリバーサル(逆回転)」

と表現したほうが正しいと思います。

したがってセクターにおけるこれまでの上昇と下落が、そのままひっくり返ったという感じではありません。

実は今月一番下落率が高いのは、今までさんざん下げ続けたエネルギーだったりしますので。



LineChartSP10vsSPX1f1_20200925































同じロジックで、NASDAQとSP500の二極化( = 格差拡大)が大きく反転したわけではありません。

ただしここから先はそうなる可能性があると考えています。


LineChartEqUSidxvsSPX1f1_20200925





























株価の下落には、通貨の動きも影響したと考えています。

円高で株の上値が重くなってきたところにドル高が重なって調整入りしました。

ドル高なのに米株が少し上昇する(パターンa)のような、強い動きは影を潜めています。


LineChartMajorCcyUSD1f1_20200925




























このような動きになっているのは、ロビンフッダーが好む銘柄が下げ始めモメンタム投資に逆回転がかかり始めたからではないかと推測しています。中には2か月の間に6割以上下落した銘柄も複数あります。これについては会員さん向けの動画でも少し説明します。



AssetPrice - Robinhooder's Popular Stocks





















(終)


中国新型肺炎(COVID19)国別対数グラフ 20200923時点 高緯度・内陸・高地など絶対湿度が低い地域から感染拡大か?




目次

  1. 米国の状況 現存感染者がまた増加。高緯度・内陸・高地など絶対湿度が低い地域から感染拡大か?
  2. 日本の状況 人工呼吸器装着(ECMO含む)数はなかなか減らず重症者減少がスローダウン。台風シーズン終われば絶対湿度下がって再流行の可能性あり。
  3. 各国の動向
  4. 一日あたり死者数上位国ランキング
  5. グループごとの分析
    一日あたり死者数(7日移動平均)
    一日あたり新規感染者数(7日移動平均)
    一日あたり現存感染者数増減(7日前比増減)
    一日あたり重症者数増減(7日移動平均) 


【1. 米国の状況】

米国は新規感染者に続いて現存感染者も増加に転じました。

感染が拡大している州を見ると高緯度・内陸・高地など絶対湿度が低い地域が多い気がします。

これは国ごとにも言える話で、ロシア・イランなどは寒くて乾燥した地域。スペイン内陸も乾燥していますね。これはまだ仮説にすぎませんが、北半球での流行がすでに始まっているような気がします。


以下6つの図はNYタイムズからいただいたもの。表はそれを弊社がまとめたものです。


NYTbar20200923













米国50州+4地域で新規感染者は、「水準は低いかつ低位安定」が減り、やや増加傾向。


米国54の州や地域で感染者の








水準は高い 水準は高い 水準は低い 水準は低い

かつ かつ

高止まり 減少中 増加中 低位安定 合計
2020/9/9 13 3 6 32 54
2020/9/16 12 7 8 27 54
2020/9/23 18 1 13 22 54


[新規感染者が多く、かつ増えている州や地域]は6つ増えて18に。

特にウィスコンシン・アイオワ・ミズーリ・ミネソタなどの中西部が目立ってきました。さらに依然としてノースダコタ・サウスダコタ・ネブラスカ・カンザス・オクラホマなどグレートプレーンズ地域や、アーカンソー・テネシー・サウスカロライナ・ケンタッキー・ルイジアナなど南部州も多いです。テキサスはやはり「燃やし尽くした」ようで頭打ちとなり、ここからは脱落しました。


NYTHH20200923


























[新規感染者が多いが、しかし減少している州や地域]は6つ減って1。

グアムのみとなりました。

NYTHD20200923














[新規感染者が少ないが、しかし増えている州や地域]は5つ増えて13。

東海岸・ニューイングランド・南部の「再拡大組」と、ロッキー山脈が多いです。

NYTLU20200923





















[新規感染者が少なく、かつ低位安定している州や地域]は5つ減って22。

まだ最多数とはいえ、上向きになりつつある州が散見され予断を許しません。


NYTLL20200923



























マップを見るとウィスコンシンが真っ赤に染まってきました。

それに近い中西部・グレートプレーンズ・南部などの州が「燃えている」感じです。



NYTmap20200923




















【2. 日本の状況】

日本は四方を海で囲まれ、夏に乾燥する地域がほとんどありません。台風が来ているうちは海面温度や湿度も高く、新型コロナウイルスも流行しにくい環境かと思います。しかし寒くなるにつれて絶対湿度が下がってゆき、高緯度・内陸・高地などから流行が始まる可能性があります。あとは交差免疫や人種的な相性などが、どこまで体を守ってくれるかですね。

worldmetersの数字によれば、日本では現存感染者は続き前週比で-180人。かなりペースダウンしました。重症者も13人減ってはいますが、こちらもペースダウンです。

死者も51人と先週の68人から順調に減ってはいるものの、現存感染者の減少が止まればこのあたりが底になってしまう可能性があります。

Japan       2020/9/16 から 2020/9/23  
新規感染者 3,320 76,448 79,768
現存感染者 -180 6,455 6,275
  治癒者 3,449 68,532 71,981
  重症者 -13 178 165
   死者 51 1,461 1,512



病床数に対する現存感染者は引き続き減少。しかしこれもペースダウンに見えます。


病床20200923















人工呼吸器装着数は関東甲信越および九州で横ばい。

期待したほど減らないままになっています。


関東甲信越の人工呼吸器(ECMO含む)装着状況



人工呼吸器関東甲信越20200923














九州地域の人工呼吸器装着状況
(出所:同上)

人工呼吸器九州20200923
















ECMO装着数は関東甲信越でやや減少。

九州はほぼ横ばいです。

こちらもなかなか減ってくれません。


関東甲信越のECMO装着状況
(出所:同上)


ECMO関東甲信越20200923















九州地域のECMO装着状況
(出所:同上)


ECMO九州20200923

















【3. 各国の動向】


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【1】 現存感染者(対7日前)や重症者が減らず、死者が減る期待がまだ遠い国
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アルゼンチン

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【2】 現存感染者(対7日前)の増加が加速し、次は重症者や死者が増える可能性が高いと思われる国
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フランススペインインドネシアトルコエクアドルフィリピンイラクロシア米国(↑)・イラン(↑)

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【3】 たとえ数は少なくても新規感染者が増えるなど、感染拡大に警戒を要する国
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イタリアイスラエルウクライナ英国ベルギー(↑)

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【4】 新規感染者が減ったり治癒者が増えるなど、現存感染者(対7日前)の増加が鈍化している国
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スイスルーマニアモロッコ

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【5】 現存感染者(対7日前)が減り始め、次は重症者が減ることが期待できる国
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インド(↓)・メキシコ(↓)・ブラジルペルーコロンビアバングラディシュ

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【6】 現存感染者(対7日前)に続いて重症者も減り始め、次は死者が減ることが期待できる国
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日本ドイツ韓国南アフリカ(推定)・オーストラリア




【4. 一日あたり死者数上位国ランキング】

[国別データ] as of 2020/9/23











感染数 感染増 死者 死者増 死亡/感染 死亡/検査








32084687 314616 981277  6322 3.1% 0.3%
World
 5730184  89688  91173  1152 1.6% 0.1%
India
 7139553  41616 206593  1112 2.9% 0.2%
USA
 4627780  32445 139065   906 3.0% 0.8%
Brazil
  705263   4683  74348   651 10.5% 4.6%
Mexico
  664799  12625  14376   424 2.2% 0.8%
Argentina
  432798   3605  24840   184 5.7% 0.6%
Iran
  784268   6731  24746   176 3.2% 0.7%
Colombia
 1122241   6431  19799   150 1.8% 0.0%
Russia
  257388   4465   9977   140 3.9% 0.3%
Indonesia
  693556  11289  31034   130 4.5% 0.3%
Spain
  782695   6149  31870    98 4.1% 0.8%
Peru
  665188   1906  16206    88 2.4% 0.4%
South Africa
  332635   5055   8754    72 2.6% 0.4%
Iraq
  308069   1767   7711    72 2.5% 0.1%
Turkey
  184734   3497   3705    63 2.0% 0.2%
Ukraine
  116415   1767   4550    47 3.9% 0.2%
Romania
  129892   2249  11171    45 8.6% 2.8%
Ecuador
  294591   2833   5091    44 1.7% 0.1%
Philippines
  481141  13072  31459    43 6.5% 0.3%
France
  204690  11316   1325    40 0.6% 0.0%
Israel
  131453    467   7693    39 5.9% 2.6%
Bolivia
  409729   6178  41862    37 10.2% 0.2%
UK
  353844   1666   5044    37 1.4% 0.3%
Bangladesh
  107743   2397   1918    29 1.8% 0.1%
Morocco
   81673    974   2344    28 2.9% 0.1%
Poland
  331359    561   4569    27 1.4% 0.1%
Saudi Arabia
  449903   1380  12345    24 2.7% 0.4%
Chile
   55464   2306    555    24 1.0% 0.0%
Czechia
   35571    743    727    22 2.0% 0.3%
Paraguay
   68059   1370    781    21 1.1% 0.4%
Costa Rica
  302537   1640  35758    20 11.8% 0.3%
Italy


数値ソース


[グループ1]


(*英国オランダスウェーデンスペインなどは「治癒者 Total Recovered」「現存感染者 Active Cases」が途中からNAになってしまったので、現状では「現存感染者」が参考になりません。ご了承ください)



米国は新規感染者に続き、現存感染者(対7日前比)も増加に転じました。重症者の減少も止まりつつあり、この状態が続けば死者数がまた増加する可能性があります。

イランは現存感染者・新規感染者・重症者すべて増え、死者数も1日180人と増加が加速して来ました。

スペインフランスはともに新規感染者1万人超が定着。死者は7日移動平均でそれぞれ約110人、約60人と増加しています。

英国イタリアもその後を追っています。

ベルギーも新規・現存感染者が急増中。しかし死者はまだ少ないです。

ドイツスイスは結局、現存感染者が増えていません。

日本韓国中国は全く心配ナシ。



G1【 一日あたり死者数 7日移動平均 】

COVID19ND1_MA7_20200923






















G1一日あたり新規感染者数 7日移動平均


COVID19NC1_MA7_20200923






















G1現存感染者 対7日前増減 】

COVID19AC1_MA7_20200923





















G1【 重症者数増減 7日移動平均

相変わらず怪しいデータです。

COVID19SC1_MA7_20200923
























[グループ2]

インドは1日あたり新規感染者がやや減る一方、治癒者が増えて現存感染者がマイナスに転じました。死者数は7日移動平均でまだ1,100人を超えていますが、この状態が続けば少しずつ減り始めるはずです。

メキシコも現存感染者増加がマイナスに転じ、新規感染者や死者数もやや減少傾向が続いています。

ブラジルは1日あたり死者数がまた増え始めたと懸念していましたが、また減り始めました。現存感染者が前週比で7-5万人減っていますので順調です。

ペルーは現存感染者の減少が続き、死者数も1日100人前後にまで減ってきました。ただし新規感染者の減少にはなかなか勢いがつきません。

トルコインドネシアは現存感染者(対7日前)の増加がほぼストップしました。ただし1日あたり死者はそれぞれ60人超・120人超とまだ増加傾向にあります。

エクアドルはやや鎮静化。

ロシアは新規感染者と現存感染者(対7日前)が増加し、やはり死者が増えてきました。




G2【 一日あたり死者数 7日移動平均 】

COVID19ND2_MA7_20200923






















G2一日あたり新規感染者数 7日移動平均】


COVID19NC2_MA7_20200923























G2現存感染者 対7日前増減 】


COVID19AC2_MA7_20200923






















G2【 重症者数増減 7日移動平均

COVID19SC2_MA7_20200923

























[グループ3]


アルゼンチンは1日あたり死者が3日連続で400人超!新規・現存感染者はさほど増えていないように見えますが重症者が増えていますので死者数は減りそうにありません。

イラクは現存感染者の増加は止まったものの、1日70人程度の死者を安定して出しています。

フィリピンはデータの凹凸が激しく、総じて好転しているとはまだ言えません。

コロンビアは現存感染者がまた増えつつありましたが、死者数は順調に減っています。新規感染者の減少が続いているのでこの調子なら大丈夫と思います。

南アフリカはさらにその先を行っており、1日あたり死者数(7日移動平均)は70人程度に減ってきました。ただし現存感染者が少し増加傾向にあります。

イスラエルウクライナは新規・現存感染者・死者いずれも増加が続いています。

ルーマニアモロッコは現存感染者の伸びが止まり、死者数も増えませんでした。



G3【 一日あたり死者数 7日移動平均 】


COVID19ND3_MA7_20200923


























G3一日あたり新規感染者数 7日移動平均】

COVID19NC3_MA7_20200923


























G3現存感染者 対7日前増減 】

COVID19AC3_MA7_20200923
























G3【 重症者数増減 7日移動平均


アルゼンチンフィリピンが引き続き要注意です。


COVID19SC3_MA7_20200923






















(終)

【週末だけのグローバル投資】米国、本気の中国共産党潰し (16)米株の大転換点と日米「政治の季節」



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第525号 米国、本気の中国共産党潰し (16)米株の大転換点と日米「政治の季節」


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米国株は大きな転換点を迎えた気がします。

というのも「上がるから買い、買うから上がる」というモメンタム投資が有効な局面が終わったかもしれないのです。

上場したばかりの銘柄が「著名人が投資しているから」という理由で時価総額7兆円にもなる状況は極めて危険です。

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米スノーフレイクがIPO、シリコンバレー著名人に巨額の利益
2020年9月17日 2:18 JST
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-09-16/QGRA22T0G1L001?srnd=cojp-v2
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16日のニューヨーク証券取引所では、上場初日を迎えた米スノーフレイクが好発進を果たした。クラウド技術を活用したビッグデータの保管・分析サービスを提供する同社の新規株式公開(IPO)は、シリコンバレーの巨人たちにも大きな利益をもたらした。

複数の富裕一族に資産管理サービスを提供するマルチファミリーオフィス(MFO)のアイコニック・キャピタルは、2017年からスノーフレイクの資金調達に複数回参加している。アイコニックの顧客にはフェイスブックのマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)や、リンクトイン創業者のリード・ホフマン氏、ツイッターのジャック・ドーシーCEOといった著名人が名を連ねる。(略)
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さらにこの銘柄に、バフェット氏率いるバークシャーハサウェイが600億円投資すると知って驚きました。

その思惑によって、直前まで3.5兆円に達すると思われた時価総額が倍増したのでしょう。

バフェット氏がこの銘柄選択に関与しているかどうかわかりません。

しかしこれまでの「バフェット流」とは正反対の投資であることは確かです。

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バークシャー、米ハイテク・ベンチャーに出資 600億円
2020/9/10 3:07 (2020/9/10 5:02更新)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO63658670Q0A910C2000000/
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米著名投資家ウォーレン・バフェット氏率いる投資会社バークシャー・ハザウェイが、米データ・サービス会社、スノーフレークに総額5億7000万ドル(約600億円)出資することが明らかになった。バークシャーがハイテク・ベンチャーに本格的に投資するのは異例。日本の商社株投資と並んで、投資戦略の見直しを進めていることが浮き彫りになった。

スノーフレークは新規株式公開(IPO)を計画している。同社が8日、米証券取引委員会(SEC)に提出したIPOの目論見書によると、バークシャーは顧客情報管理の米セールスフォース・ドットコム傘下のセールスフォース・ベンチャーズとともに、スノーフレーク株をそれぞれIPO価格で2億5000万ドル相当購入する。(略)
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米スノーフレーク、上場時の時価総額は3.5兆円に
2020 年 9 月 16 日 09:27 JST 更新
https://jp.wsj.com/articles/SB11303078305990274332104586633924116314238
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米データ・サービス会社スノーフレークは15日、新規株式公開(IPO)価格を120ドルに決めた。事情に詳しい関係者が明らかにした。急成長する同社に対しては旺盛な需要が集まり、IPO価格は仮条件(100~110ドル)を上回った。 (略)
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おそらく私がよく知らない間にバブルが発生し、そして崩壊しようとしているのかもしれません。

ロビンフッド証券を利用する若い顧客(ロビンフッダー)が好む銘柄は、特に興味深いです。

大きな夢や希望を持って「ビジネス」を始めるのは構いません。

ただし私の長年の経験から言えば、今の局面でそれに「投資」して付き合うのは極めて危険と思います。

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例年なら「急落の秋」を意識するところですが、今年は違うと思っていました。

しかしバブルが崩壊するとなれば、米株を中心とした調整が起きてもおかしくありません。

最終的には米国経済がひとり勝ちし、株の収益率も他国よりはずっと良いと思います。

ただしその前に、「やり過ぎた二極化」のツケを払わなくてはならないかもしれません。

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そのタイミングで日本では、菅(すが)政権が発足しました。

親中派の権力基盤の上に、意外と親米派が残った気がします。

しかし二階幹事長はさっそく、習近平氏の国賓招待に期待をにじませました。

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習主席の国賓来日「穏やかな雰囲気の中で」 自民・二階幹事長
2020.9.17 14:49
https://www.sankei.com/politics/news/200917/plt2009170032-n1.html
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自民党の二階俊博幹事長は17日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて延期されている中国の習近平国家主席の国賓としての来日について「穏やかな雰囲気の中で、実現できることを心から願っている。中国は引っ越しのできない隣人だ。仲良くがっちり手を組んで、お互いに共通のことを考える国柄となるように切磋琢磨(せっさたくま)すべき」と訴えた。(略)
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これには米国は神経を尖らせていることと思います。

さっそく「なんとか特捜部」を動かして牽制して来るのか。

それとも米国ではバイデン氏が大統領になって、親中路線を加速させるのか。

市場の大きな転換点と同時に、国際情勢も難しい舵取りを迫られる局面になったと考えます。




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