ワイルドインベスターズ投資ブログ

     ~ グローバル投資への扉 ~   関東財務局長(金商)第1173号

2020年07月

気になるチャート20200731


米国の4-6月GDP速報値は9.5%減と、ほぼ1割減少。

これを年率換算すると

(1-0.095)の4乗=0.6708…

ですから32.9%減となります。

景気回復ペースに疑念を抱かれつつも、米国株は戻り高値圏を維持。

コロナウイルスによる死者が1日1,500人に迫ろうとしているのに、市場は将来に対する不安をあまり抱いてないように見えます。


LineChartMajorEq1f1_20200731





























通貨は何度かドル高転換の兆しを見せつつ、結局はドル安継続。

ゆるやかなリスクオンが続いています。

ただし一部の新興国通貨は、安くなっているドルに対してさらに弱くなり始めました。

LineChartMajorCcyUSD1f1_20200731





























ドルベース対SP500指数で見ると、新興国はまだやや強め。

ドル安によって弱い「逆流」が続いています。

LineChartMajorEqvsSPX1f1_20200731





























米セクターは引き続き二極化の方向へ。

FAAMGなど大型IT銘柄の業績発表によって、その流れが続きそうな気がします。

LineChartSP10vsSPX1f1_20200731





























水害や蝗害によって食品価格上昇が懸念されていますが、農産物の指数はまだ上昇していません。

以前会員さん向けレポートに書いたように、在庫で賄える状態が続いているのか。

ただし日本国内でも野菜の価格などが上がり始めていますので、引き続き注意が必要です。



LineChartCmdtyIDX1f1_20200731






























中国新型肺炎(COVID19)国別対数グラフ 20200729時点 現存感染者数など 米国の新規感染者はピークアウトかもしれないが

目次

  1. 米国の状況 アリゾナ・テキサス・フロリダ頭打ちも西部内陸に広がり始める
  2. 日本の状況 大阪・愛知など大都市周辺や福岡・沖縄で感染拡大し新規感染者1,200人超え
  3. 一日あたり死者数上位国ランキング 米伯1,500人・印墨800人・コロンビア380人。
  4. 一日当たり死者数 7日移動平均
  5. 一日当たり新規感染者数 7日移動平均
  6. 現存感染者数増減 7日前比増減
  7. 重症者数増減 7日移動平均


【1. 米国の状況】

米国では1日当たり死者数が1,500人に接近。

新規感染者や重症者は横ばいでも、現存感染者が積み上がり続けているのでしばらく死者数は減りそうにありません。

それでも先週時点では42の州や地域で増加傾向でしたが、今週は29にまで減少。

特にカリフォルニア州(人口約4千万人)・テキサス州(同2.9千万人)・フロリダ州(同2.1千万人)など、全米でも人口第1位から第3位の州(合計で9千万人)が頭打ちになったことは良い傾向です。

地域ごとのマップを前週と比べると、南東部も「焼き尽くされた」感が出始めています。

あとは海沿いでない西部など、遅れて広がった地域にどこまで燃え広がるかです。


以下4つの図表はNYタイムズより

NYTbar20200729













感染者が増えている州や地域は42から29に減少。

NYTincreasing20200729



















人口の多いカリフォルニア州・テキサス州・フロリダ州が頭打ちになってきました。



NYTdecreasing20200729























南東部にも「焼き尽くし感」が出始めています。


NYTmap20200729

























【2. 日本の状況】

日本では昨日の新規感染者が1,264人の過去最高に達しました。

実は東京はさほど増えておらず、大阪・愛知など他の大都市圏やその周辺が加速しています。福岡や沖縄でも感染拡大も気になるところです。

おかげで病床数に対する現存感染者の比率が各地で上昇。ただし軽症者は自宅待機になるため、それが「病床を埋めた割合」とはならないようです。今まで私は誤解していました。すみません。


病床20200729









(出所:新型コロナウイルス対策ダッシュボード



そしていよいよ、重症者と死者が徐々に増えて来ました。

worldmetersの数字によれば、この1週刊で新規感染者が5,600人増えています。その間に治癒した人が2,730人居て、約半分が現存感染者として積み上がるペースです。重症者は26人増で5割増し。死者は12人増で、0や1ばかりが続いていた先週とは明らかに違います。

新規感染者 5,598 26,303 31,901 21.3%
現存感染者 2,730 4,663 7,393 58.5%
治癒者 2,856 20,651 23,507 13.8%
重症者 26 55 81 47.3%
死者 12 989 1,001 1.2%



しかし関東甲信越や関西地域の人工呼吸器装着数は増えていません。

これはECMOを含む数字ですから、かなり意外です。

ただし関西や九州では若干の増加でした。


関東甲信越の人工呼吸器装着状況

人工呼吸器20200729















意外なことにECMOはどの地域でも、ほとんど増えていません。

順当に考えるなら、ここから増えて来るはずですが…。


関東甲信越のECMO装着状況
(出所:同上)


ECMO20200729















【3. 一日あたり死者数上位国ランキング】

米国は一日あたり死者が1,400人を超えて来ました。新規感染者は頭打ち気配ですが、現存感染者と重症者が増加しているため死者はしばらく減りそうにありません。

そしてやはりインドは一日あたり新規感染者が50,000人を突破。一日あたり死者も700人台が定着してきました。

ブラジルメキシコイランなども引き続き高水準。

コロンビアアルゼンチンなどもペースが落ちていません。



[国別データ] as of 2020/7/29











感染数 感染増 死者 死者増 死亡/感染 死亡/検査








17176970 290133 669566  7030 3.9% 0.4%
World
 2555518  70869  90188  1554 3.5% 0.7%
Brazil
 4568037  66921 153840  1485 3.4% 0.3%
USA
  402697   7208  44876   854 11.1% 4.8%
Mexico
 1584384  52249  35003   779 2.2% 0.2%
India
  276055   8670   9454   380 3.4% 0.6%
Colombia
  471123  11362   7497   240 1.6% 0.3%
South Africa
  400683   5678  18816   204 4.7% 0.8%
Peru
  298909   2636  16343   196 5.5% 0.7%
Iran
  828990   5475  13673   169 1.6% 0.0%
Russia
  178996   5641   3288   109 1.8% 0.5%
Argentina
  301455    763  45961    83 15.2% 0.3%
UK
  104432   2381   4975    74 4.8% 0.3%
Indonesia
   72327   1146   2720    73 3.8% 1.7%
Bolivia
  118300   2968   4603    68 3.9% 0.5%
Iraq
   47605   1154   1835    53 3.9% 1.2%
Guatemala
   40460    719   1214    48 3.0% 1.2%
Honduras
   83193    914   5623    39 6.8% 2.4%
Ecuador
  351575   1775   9278    38 2.6% 0.6%
Chile
   93356    409   4728    37 5.1% 3.5%
Egypt
  232194   3009   3035    35 1.3% 0.3%
Bangladesh
   48235   1182   2269    30 4.7% 0.2%
Romania
  276288   1063   5892    27 2.1% 0.3%
Pakistan
  272590   1759   2816    27 1.0% 0.1%
Saudi Arabia
   63269   1046   1374    25 2.2% 0.6%
Panama
   66182   1492   1123    22 1.7% 0.4%
Dominican Republic
   67597   1022   1650    21 2.4% 0.2%
Ukraine
   11127    361    316    19 2.8% 0.2%
Bosnia and Herzegovina
   34592    748   1347    18 3.9% 0.5%
Kyrgyzstan
   85486   1874   1962    16 2.3% 0.1%
Philippines
  185196   1392  30238    15 16.3% 1.0%
France
  228924    942   5659    14 2.5% 0.1%
Turkey

数値ソース



【4. 一日当たり死者数 7日移動平均】


[グループ1]でも感染者再増加に遅れて死者数も増えて来ました。

米国の一日あたり死者は1,500人近くに達しています。それほどお亡くなりになっても重症者は減らず、現存感染者が増えるばかり。人口の多い州で感染が減り始めたのは朗報ですが、死者が減るまでにはまだ時間がかかると想定します。

イランは引き続き曜日による変動も少なく、過去最多の死者数を更新。こちらも現存感染者が増え始め、重症者4000人越えも過去最多です。

まだ少ないレベルではありますが、いよいよ日本オランダベルギーが上昇し始めました。


COVID19ND1_MA7_20200729























続いて[グループ2]。

ブラジルは1日あたり死者が1,500人を超えて来ました。

引き続きメキシコインドの死者も多いです。

ペルーチリは数字の訂正のため跳ねた分が剥落、その結果ほぼ横ばいです。

インドネシアが要注意」と先週書きましたが、死者数が減り始めました。現存感染者がマイナスに転じていましたので、それを信じるならこれからも減りそうではあるのですが…。


COVID19ND2_MA7_20200729





















[グループ3]

コロンビア南アフリカが引き続き高い伸び。

アルゼンチンもジリジリ増えており、ボリビアも侮れません。

カザフスタンフィリピンは数字の訂正以降、増えるかどうかというところ。

イラクエジプトサウジは減少傾向です。

COVID19ND3_MA7_20200729


























5. 一日あたり新規感染者数 7日移動平均



[グループ1]

引き続き、新規感染者の再増加が続いています。

米国イランはほぼ横ばい。

スペインフランス日本オランダベルギーの増加が目立ちます。

そしてついに中国まで1日あたり100人を超えて来ました。


COVID19NC1_MA7_20200729



























[グループ2]

1日あたり新規感染者はブラジルが7万人突破、インドが5万人を突破。

しかしブラジルは曜日によって増減が激しいため、1週間移動平均で見るとほぼ互角で増え続けています。

あとの国は横ばいが多いですね。

その中でもペルーインドネシアが少し加速しているように見えます。






COVID19NC2_MA7_20200729























[グループ3]

新規感染者数では南アフリカが引き続きペースダウン。

それにコロンビアアルゼンチンが追いつきつつあります。

イラクも増えて来ました。




COVID19NC3_MA7_20200729

























6. 現存感染者数増減 対7日前増減

(*英国オランダスウェーデンスペインなどは「治癒者 Total Recovered」「現存感染者 Active Cases」が途中からNAになってしまったので、現状では「現存感染者」が参考になりません。ご了承ください)


[グループ1]

米国はペースがやや落ちているだけで引き続き増加。

フランス日本ベルギーは引き続き増加傾向。

イラン中国・イタリアは増加に転じて再出現です。


COVID19AC1_MA7_20200729
























[グループ2]

インドブラジルともにペースは違えども増え続け。

メキシコエクアドルも増えています。

インドネシアペルーカナダはまた増加に転じて出現しました。


COVID19AC2_MA7_20200729
























[グループ3]

南アフリカは新規感染者が減り始めて治癒者が増え、現存感染者が一瞬減少に転じました。

コロンビアにもスローダウンの兆し。

アルゼンチンは引き続き増加中。

フィリピンボリビアも増加中。

イラクはいったん減り始めたあと再増加。

エジプトは減少に転じて消えました。


COVID19AC3_MA7_20200729




























【7. 重症者数増減 7日移動平均

相変わらず怪しいデータです。

[グループ1]

米国はやはり数値修正の影響で跳ね上がっていたようで、その要因が剥落した今日は微減となりました。それでも現存感染者はまだ増えているので、重症者や死者はしばらく減りそうにありません。

イランの重症者がやや加速して来ました。


COVID19SC1_MA7_20200729

























[グループ2]

パキスタンチリは引き続き減少傾向。

メキシコは数字を訂正したあと、また報告してくれなくなったようです。




COVID19SC2_MA7_20200729





































[グループ3]

コロンビアアルゼンチンも怪しい数字です。


COVID19SC3_MA7_20200729






















(終)

【週末だけのグローバル投資】米国、本気の中国共産党潰し (8)総領事館閉鎖命令ですでに「戦争状態」



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週末だけのグローバル投資  -生き残りの処方箋- 

第513号 米国、本気の中国共産党潰し (8)総領事館閉鎖命令ですでに「戦争状態」


週1回発行
                      ワイルドインベスターズ株式会社

                      関東財務局長(金商)第1173号
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米中対立はますますエスカレートしています。

米国は中国の在ヒューストン総領事館を72時間以内に閉鎖するよう命令。

それによって中国株や人民元が下落に転じました。

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中国、在ヒューストン総領事館閉鎖へ-米国の要請受け
2020年7月22日 16:45 JST
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-07-22/QDV0Y9T0G1L201?srnd=cojp-v2
--------------------------
中国は米政府の要請を受け、テキサス州ヒューストンの総領事館を閉鎖する。

米当局は中国に対し、72時間以内に同総領事館を閉鎖するよう求めたと共産党機関紙・人民日報系の新聞、環球時報の胡錫進編集長がツイートしていた。(略)
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なぜ米国がこのようなことをするかと言うと、米国内のスパイ網を本気で潰そうとしているからです。

最近でも中国人ハッカー2名が逮捕されました。

ピッツバーグの中国人研究者とその知り合いが銃で死亡しました。

ハーバード大の学部長が武漢の研究所や中国千人計画のつながりで逮捕されました。

昨日のニュースでは中国軍との関係を隠していた中国人研究者がFBIに追われ、サンフランシスコ総領事館に逃げ込みました。

マルコ・ルビオ上院議員が言うように、中国の領事館は「大きなスパイセンター」なのです。

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Chinese researcher wanted by FBI flees to San Francisco consulate as US-China row deepens
Thu 23 Jul 2020 03.12 BST
https://www.theguardian.com/world/2020/jul/23/chinese-researcher-wanted-by-fbi-flees-to-san-francisco-consulate-as-us-china-row-deepens

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A Chinese researcher charged with lying to the FBI about her military affiliation has taken refuge in China’s San Francisco consulate,
according to court documents, further escalating tensions between Washington and Beijing.(略)
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Rubio: Chinese consulate in Houston was 'massive spy center'
The U.S. directed the closure of the consulate on Tuesday
Published 1 day ago
https://www.foxnews.com/politics/rubio-chinese-consulate-in-houston-was-massive-spy-center
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撤退するヒューストン中国領事館では、大量の紙類が燃やされていたそうです。

記事には「(米国の)警察と消防が出動したが建物への立ち入りを拒否された」と書いてあります。

これは「治外法権火災」であるため、おそらく中国側から立ち入りを了承してもらえなかったのでしょう。

米国に見られてはまずいものを燃やしていたのですから、拒否するのは当然と思います。

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これに対する報復措置として、中国は成都の米総領事館の閉鎖を発表。

他には武漢や香港なども候補に挙げられています。

このように米中は断絶し、ブロック化が加速して行くのです。

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中国が報復措置 成都の米総領事館の閉鎖を発表
[2020/07/24 13:34]
https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000189204.html
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中国外務省は、四川省成都にあるアメリカ総領事館を閉鎖すると発表しました。
アメリカがヒューストンの中国総領事館の閉鎖を発表したことへの報復措置です。(略)
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5Eyes(ファイブアイズ)
の同盟である英国も圧力を強めています。

BBC放送は駐英中国大使を番組に呼び、ウイグル人強制収容所のビデオを見せて感想を求めました。

英国のラーブ外相はポンペオ米国務長官と歩調を合わせて中国を非難しています。

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駐英中国大使、BBC番組でウイグル人の強制収容否定 ビデオを見せられ
2020年7月20日
https://www.bbc.com/japanese/video-53465253
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中国の劉暁明駐英大使は19日朝、BBC番組「アンドリュー・マー・ショー」に出演し、
新疆ウイグル自治区でウイグル人が目隠しをされて列車に乗せられている様子に見えるドローン映像を見せられて、「何の映像か分からない」と述べた。

劉大使はさらに、中国政府が新疆ウイグル自治区でウイグル人女性の不妊手術や妊娠中絶を強制しているという現地報道を否定した。(略)
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英外相、中国がウイグル人に「おぞましい」人権侵害と非難
2020年7月20日
https://www.bbc.com/japanese/53468404
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イギリスのドミニク・ラーブ外相は19日、中国西部の新疆ウイグル自治区で「おぞましく、甚だしい」人権侵害が起きているとして、
中国政府を非難するとともに、関係者への制裁措置もあり得ると表明した。(略)
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いっぽう日本といえば尖閣諸島に100日、沖の鳥島に10日間、それぞれ中国船に居座られています。

しまいには中国から「尖閣諸島で日本漁船に操業させるな」と命令される始末。

どうせ日本政府は「遺憾の意」などと下を向いて呟くだけですから、怖くもなんともありません。

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それでも米国の命令で、日本政府と日本企業は脱中国を進めています。

ある英文記事には87の企業が「脱中国」の第一弾として発表されました。

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Japan reveals 87 projects eligible for 'China exit' subsidies
Hoya heads to Vietnam and Laos, while Sumitomo Rubber moves to Malaysia
July 17, 2020 15:39 JSTUpdated on July 18, 2020 01:15 JST
https://asia.nikkei.com/Economy/Japan-reveals-87-projects-eligible-for-China-exit-subsidies
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これまでハッタリと軍事力で支配を強めていた中国ですが、その手口が通用しなくなってきました。

しかし独裁国家はそれを推し進めるしかありません。

米中は「戦闘状態」にはないだけで、すでに「戦争状態」です。

中国関連の投資にはくれぐれもご注意ください。




(終)



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投資戦略動画(公開用)20200724

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超過死亡の続報:コロナ死者数に対する倍率と差


超過死亡に関する分析がそれっきりになっていたので、続報です。

7月15日、英国エコノミスト誌が超過死亡に関するデータをまた提供してくれました。

まずはそちらの記事をざっと見ていただき、続いて弊社の分析を述べようと思います。

==========================
Tracking covid-19 excess deaths across countries
In many parts of the world, official death tolls undercount the total number of fatalities
Jul 15th 2020
https://www.economist.com/graphic-detail/2020/07/15/tracking-covid-19-excess-deaths-across-countries
==========================


ここからデータをいただいて、表を作り直しました。

人口10万人あたりの超過死亡で上から並べてあります。

期間がバラバラで、国全体と都市のデータが混ざっていることにご注意ください。


超過死
/10万人
超過死亡 コロナ死 倍率
(超/コ)

地域国名 期間
1 254 22,682 6,341 3.6 16,341
Mexico City Apr 6th-Jun 28th
2 148 9,973 7,603 1.3 2,370
Rio de Janeiro Mar 1st-Jun 30th
3 133 22,833 4,527 5.0 18,306
Ecuador Mar 1st-Jun 30th
4 110 36,224 9,647 3.8 26,577
Peru Apr 1st-Jun 30th
5 98 64,981 54,579 1.2 10,402
Britain Mar 14th-Jun 26th
6 94 43,900 28,180 1.6 15,720
Spain Mar 4th-Jun 30th
7 88 11,080 3,796 2.9 7,284
Moscow Apr 1st-Jun 30th
8 78 43,945 32,193 1.4 11,752
Italy Feb 26th-May 26th
9 72 8,210 9,484 0.9 -1,274
Belgium Mar 23rd-Jun 7th
10 55 9,513 6,070 1.6 3,443
Netherlands Mar 16th-Jun 21st
11 51 5,322 5,334 1.0 -12
Sweden Mar 18th-Jun 23rd
12 41 4,465 520 8.6 3,945
Jakarta Mar 1st-May 31st
13 41 26,791 29,514 0.9 -2,723
France Mar 11th-Jun 16th
14 40 130,546 114,038 1.1 16,508
United States Mar 8th-Jun 13th
15 39 6,840 3,340 2.0 3,500
Chile Apr 8th-Jun 16th
16 32 3,287 1,543 2.1 1,744
Portugal Mar 25th-Jun 30th
17 25 3,817 1,925 2.0 1,892
Istanbul Mar 25th-May 12th
18 18 1,567 1,668 0.9 -101
Switzerland Mar 16th-Jun 28th
19 16 1,399 690 2.0 709
Austria Mar 16th-Jun 28th
20 9 7,549 8,538 0.9 -989
Germany Mar 18th-Jun 2nd
21 4 259 561 0.5 -302
Denmark Mar 25th-Jun 9th
22 -2 -134 220 -0.6 -354
Norway Apr 1st-Jun 23rd
23 -8 -4,660 2,630 -1.8 -7,290
South Africa Apr 15th-Jun 30th

(データ元:上記のエコノミスト記事


まず10万人あたりの超過死亡数を見るとメキシコシティがダントツの254人、その半分ぐらいの数字でブラジルのリオデジャネイロ・エクアドル・ペルーと続きます。

上位2つは新興国の都市であり、医療体制や統計精度を考えるとどうしても高くなってしまうのでしょう。7位モスクワや12位ジャカルタも同様です。これらの都市はデータを早く出してくれるだけ、他の新興国よりもマシと考えます。

そして「人口あたりコロナ死者が最も多い!」といつもネタにされているベルギーは9位。なんと英国・スペインよりかなり低く、イタリアよりも下です。

だから私は「A国のコロナ死者がX万人を突破!」「B国を抜いてY位に!」などのニュースをあまり重要だとは思わないのです。そのような数字ばかりを気にすると、「隠せば隠すほど優秀な国」ということになってしまいますからね。


さらに面白いことに、ベルギーでは超過死亡がコロナ死者を1,300人近く下回っています(「」の列を参照)。ひょっとするとコロナでない死亡者までカウントしているかもしれないということです。

それで「人口あたりコロナ死者が最も多い!」と言われたのでは、ちょっとベルギーがかわいそうな気がします。だって今はサンマリノ共和国が1位なのに、「人口100万人以上の国では」などと条件を付けられてベルギーが1位にされてしまうのですから。

表を見ると、超過死亡がコロナ死者数を下回っている国がかなりあって驚きます。
フランス・スイス・ドイツ・デンマーク・ノルウェー・南アフリカなどです。
これらの国ではコロナ死者を多めにカウントしている可能性があります。

さらにノルウェーと南アは超過死亡がマイナスで、特に南アは超過死亡がマイナス4,660人となっています。そう言えば

「南アではロックダウン中に殺人事件が前年比で3分の1になった」

という記事を読みましたので、その影響かもしれません。みな家に引きこもっているので、ギャングが「仕事」をしにくいようです。


逆にコロナ死者を少なくカウントしている可能性がある国を見るために、「超過死亡/コロナ死者」の倍率の列を見ましょう。

その尺度だと、8.6倍のジャカルタがダントツです。しかし以前の記事では18倍だったので、ずいぶん縮小しました。最近はインドネシアの死者数も増えていますから、さらに縮小しているのではないかと思います。

続いてエクアドル5.0倍、ペルー3.8倍、メキシコシティ3.6倍、モスクワ2.9倍などが目立ちます。いずれも新興国なので仕方のない部分はありますが、ロシアだけは米英から目の敵にされて「誤魔化すな!」と非難されるわけです。


このようなデータは、非常に示唆に富んでいます。
もう少しで日本の5月分データも出て来ますから、超過死亡の傾向がある程度見えるかもしれません。

(終)


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