新型コロナウイルスによる真の死亡者数を、例年に対する超過死亡者数で考えるという記事が増えて来ました。
死者数であれば隠蔽が難しく、たとえ死因を別のものにしても誤魔化すことができません。また平時であれば助かったようなケガや病気でも、医療崩壊などの影響によって亡くなってしまった間接的な犠牲者もカウントすることができます。日本も今年ぐらいはそのようなデータを早く出してくれたら良いですねと、このブログでも何度か書きました。
下もそのような記事。メインテーマは「フランスの分断」で、貧困地区で死者が激増し暴動や警官襲撃が増えていると書いてあります。
その中に超過死者が295%増加、つまり死者が例年の4倍になった地区もあるとのことでした。
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貧困地区で死者激増、警官と衝突も 新型コロナが浮き彫りにするフランスの分断
2020.04.27 Mon posted at 18:06 JST
https://www.cnn.co.jp/world/35153032.html
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(略)新型コロナウイルスがこうした地区に及ぼす過酷な影響は、死者の統計にも表れている。フランス国立統計局によると、ビルヌーブ・ラ・ガレンヌの隣のセーヌ・サンドニ地区では3月30日から4月5日にかけての死者が、例年のこの時期に比べて295%増加した。ビルヌーブ・ラ・ガレンヌがあるオードセーヌ地区の死者は255%増だった。
一方、同じ時期のパリの死者は174%増、フランス全体では61%増にとどまる。(略)
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その中に超過死者が295%増加、つまり死者が例年の4倍になった地区もあるとのことでした。
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貧困地区で死者激増、警官と衝突も 新型コロナが浮き彫りにするフランスの分断
2020.04.27 Mon posted at 18:06 JST
https://www.cnn.co.jp/world/35153032.html
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(略)新型コロナウイルスがこうした地区に及ぼす過酷な影響は、死者の統計にも表れている。フランス国立統計局によると、ビルヌーブ・ラ・ガレンヌの隣のセーヌ・サンドニ地区では3月30日から4月5日にかけての死者が、例年のこの時期に比べて295%増加した。ビルヌーブ・ラ・ガレンヌがあるオードセーヌ地区の死者は255%増だった。
一方、同じ時期のパリの死者は174%増、フランス全体では61%増にとどまる。(略)
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下も欧州の超過死亡者数について考察し、第13-15週は「週に約2万人多かった」としています。
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欧州で「超過死亡」深刻 新型コロナが押し上げ
2020年04月28日07時10分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020042700611
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【ベルリン時事】欧州で、過去の統計などから予想される死者数に対して実際の死者数がそれを上回る現象である「超過死亡」が、新型コロナウイルス感染拡大が本格化した3月半ば以降に深刻化している。超過死亡は、疾病の社会的影響を単純な死者数より正確に測れる指標とされ、欧州の状況の深刻さが改めて浮き彫りとなっている。
英仏独やイタリア、スペインなど欧州主要国が参加するデータベース「欧州死亡率モニター(EUROMOMO)」によると、全死因の超過死亡の人数は、第13~15週(3月下旬~4月中旬)に、週1万8000~2万1000人で推移。直近の16週は約1万人だった。集計のタイムラグで、今後さらに増える可能性もあるという。インフルエンザが流行していた2018年のピーク時でも、週1万1000人超だった。
新型ウイルスの死者は、死亡リスクがもともと高い高齢者らが大部分のため、流行が全体的な死者数を例年より押し上げるかは不透明な部分があった。しかし、例年の高齢者の死者数を考慮に入れた基準値も上回る死者が出ていることで、新型コロナの影響の大きさが示された形だ。(略)
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欧州で「超過死亡」深刻 新型コロナが押し上げ
2020年04月28日07時10分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020042700611
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【ベルリン時事】欧州で、過去の統計などから予想される死者数に対して実際の死者数がそれを上回る現象である「超過死亡」が、新型コロナウイルス感染拡大が本格化した3月半ば以降に深刻化している。超過死亡は、疾病の社会的影響を単純な死者数より正確に測れる指標とされ、欧州の状況の深刻さが改めて浮き彫りとなっている。
英仏独やイタリア、スペインなど欧州主要国が参加するデータベース「欧州死亡率モニター(EUROMOMO)」によると、全死因の超過死亡の人数は、第13~15週(3月下旬~4月中旬)に、週1万8000~2万1000人で推移。直近の16週は約1万人だった。集計のタイムラグで、今後さらに増える可能性もあるという。インフルエンザが流行していた2018年のピーク時でも、週1万1000人超だった。
新型ウイルスの死者は、死亡リスクがもともと高い高齢者らが大部分のため、流行が全体的な死者数を例年より押し上げるかは不透明な部分があった。しかし、例年の高齢者の死者数を考慮に入れた基準値も上回る死者が出ていることで、新型コロナの影響の大きさが示された形だ。(略)
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この記事の中で、欧州死亡率モニター(EUROMOMO)なるものがあると書いてあるのが気になりました。検索して見ると、非常に有意義なデータを見つけることができたのです!
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しかし「現時点で」「超過死者という観点だけから」見るのであれば、例年ならば別の要因で死んでいた人が「今年はコロナによる死亡に原因が振り替わっただけの国もある」とも言えるのです。
EUROMOMO
Graphs and maps
Last updated on week 17, 2020
https://www.euromomo.eu/graphs-and-maps/#map-of-z-scores
Graphs and maps
Last updated on week 17, 2020
https://www.euromomo.eu/graphs-and-maps/#map-of-z-scores
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まず欧州全体の超過死亡者数を年齢ごとに見てみます。
(出所:EUROMOMO)
0-4歳、5-14歳は例年より増えておらず、むしろ少ないぐらいです。
0-14歳は新型コロナウイルスによる実質的な被害がほとんどない
ということです。
それに対して15-64歳では今年に入ってから急増し、1万人を超える週もありました。それが今は急速に下げてきています。
65歳以上はさらに顕著で、7万5千人の超過死亡者を出した週がありました。
ただしこれらの数字は後から修正されることもあるので、油断は禁物でしょう。
次に国別のデータを見てみます。
(出所:EUROMOMO)
縦軸がz-scoreとなっています。ここでは平均0、標準偏差1に調整したという意味のzスコアですかね。国によって人口には差があるため、「標準偏差の何倍か」を比較しているのかもしれません。単純に人口比でやれば良いような気がするのですが、データを取るのが大変であればまずはOKとしましょう。
するとフランスやイタリアの超過死者は、ようやくピークを超えた感じ。
しかし驚くことに、ドイツはほとんど例年と同じです。
後から修正が入るのでなければ、
昨日時点で新型コロナウイルスによる死者6126人のドイツも、今のところ超過死者は増えていない
ということになります。
もちろん新型コロナウイルスによって、患者や医療関係者が亡くなっていることは事実です。また経済活動が犠牲になっているため、今後は経済的困窮などから自殺が増える可能性もあります。この疫病によって多種多様な被害を受けている人々が何億人もいるという事実に変わりはありません。
ドイツがその状態だとすると、人口が1.5倍で死者385の日本はそれよりも少ない結果になるんじゃないですかね。
今年はインフル患者も少なかったようですし、みんな手洗いマスクを徹底して外出も控えました。
この期間の日本の超過死者数はマイナスになると予想します。
ついでに他の主要国も見てみます。
(出所:EUROMOMO)
オランダ・スペイン・スイスなどを見ても、超過死者が増えた後にまた減り始めています。
英国だけが増え続けていますが、ここから温度や絶対湿度がさらに上がるでしょうから「今シーズンは」何とか逃げ切りそうな予感がしています。
このようなサイトを教えてもらえると、データ厨としては嬉しいですね。
生データをいじくりまわして分析したくなります。
実は日本もデータ大国なのですが、なぜかExcelの表になっていることが多く使いにくくて仕方ありません。
是非ともデータベースとして提供していただけるよう、関係者の方にはお願い申し上げます。
(終)













