ワイルドインベスターズ投資ブログ

     ~ グローバル投資への扉 ~   関東財務局長(金商)第1173号

2018年07月

【週末だけのグローバル投資】対抗関税の損得勘定 (2)独裁国家は自由市場や顧客を理解できない




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週末だけのグローバル投資  -生き残りの処方箋- 

第378号 対抗関税の損得勘定 (2)独裁国家は自由市場や顧客を理解できない

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それにしても不思議です。

製品を買ってくれるのですから、中国にとって米国は「良いお客さん」です。

しかし米国の方は中国が利益を上げていることが気に入らないので、関税をかけました。

すると中国の方も怒って、米国に対抗関税をかけてきました。

お客さんの「不満」に対し、中国政府は「報復」で応えたのです。

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このことからも、今回の件が単なる貿易問題ではないことがうかがい知れます。

ゼニカネの話なら、かつて日本や台湾がやったように黒字を還元すれば済む話。

しかし中国は米国から利益を得て、覇権を奪おうとしています。

米国はその動きに気付いて、利益を与えないようにしています。

ゼニカネで済む問題ではないから拗れているのです。

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そもそも、独裁国家は自由市場や顧客のことが理解できません。

市場で「取引」しなくても、強権を使って「徴収」することができるからです。

鉄道や高速道路用地が必要なら、住民を立ち退かせれば済む話。

わざわざ住民を納得させたり、費用を払ったりすることもないのです。

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かつて中国株の下落が止まらなくなった2015年ごろ、株式で多くの銘柄が取引停止となりました。

中国政府は株を売ることを禁じ、大企業に買い支えを命じました。

それによって株価下落を止めたと、誇りに思っていることでしょう。

しかしそれによって、中国株を「資産」と考える先進国民は減ってしまいました。

「いきなり売ることを禁止される株」を買う人間はいないからです。

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かつてソ連は市場メカニズムを軽視したゆえにイノベーションに後れを取り、滅びました。

中国はその反省から改革開放路線を進めましたが、形だけの導入に終わっています。

自由市場では情報も自由に行き交うため、独裁国家には都合が悪いです。

形だけ真似ても本質的には全く異質なままであり、市場とは呼べないものなのです。

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独裁国家には言論の自由がありません。

議論も批判もジャーナリズムもありません。

顧客が自由に取引し、適正な価格が形成されるという意味がわかりません。

市場や貿易を理解するマインドそのものが欠けているからです

その重要な「インフラ」がないため、いずれ経済が衰退する運命にあります。





(終)




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会員さん用投資レポート「DEEP INSIDE」2018年07月号リリース! 「さらに厳しくなる新興国」

お待たせしました!

会員さん用投資レポート「DEEP INSIDE」 2018年07月号リリースです!



ほぼ、読み筋どおりに進んでいます。

おかげで弊社のパフォーマンスも好調です。



[今月のおしながき]

・さらに厳しくなる新興国

1.    6月は本流継続だが金利敏感株が反騰    2
2.    ひっそり下げ続けた中国株と人民元    4
3.    XXXXXとXXXXXでさらに厳しくなる新興国    8
4.    中間選挙を過ぎても対中関税は止まらない    11
5.    米国にダメージなく、新興国が死ぬ    13
6.    中国の微笑(ほほえみ)外交と安倍政権    14
7.    まとめ:本流は加速するばかり    15

・先月(2018年06月)のレビュー    20





それでは行きましょう!

会員レポート DeepInside 2018年07月号

「さらに厳しくなる新興国」




どうぞ !!!

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【週末だけのグローバル投資】対抗関税の損得勘定 (1)新興国連鎖危機に拍車




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週末だけのグローバル投資  -生き残りの処方箋- 

第376号 対抗関税の損得勘定 (1)新興国連鎖危機に拍車

週1回発行
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2018年7月6日、トランプ米政権は340億ドル(約3兆7600億円)相当の中国製品に対して25%の関税を賦課しました。

中国もすぐさま同規模の報復関税を発動。

米国の保護主義と、貿易戦争がエスカレートする懸念が広がっています。

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弊社は「これは通商問題ではなく安全保障問題である」と書いてきました。

米議会や紙上での論争を見ると、そのことは全く隠されていません。

親中派が多い米民主党議員ですら、中国に対する好意的な見方を翻しています。

少し調べて考えれば、すぐわかる話です。

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第365号 米中冷戦シフト (3)関税強化は「経済問題」ではなく「安全保障問題」
【週末だけのグローバル投資】2018年04月07日

https://archives.mag2.com/0001237271/20180407191000000.html
http://blog.livedoor.jp/contrarian65-wild/archives/51248730.html
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しかし米国にとって国防問題であることを隠し、通商問題の側面だけをクローズアップする人々がいます。

「トランプは保護主義者」

「世界のトラブルメーカー」

「習近平は自由貿易の守護者」

「トランプ辞めろ!」

中国が関税によって締め上げられることを嫌がったり、北朝鮮の核放棄への圧力をやめさせたい人々が、「トランプ降ろし」の論陣を張っています。

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ただし、そう言われても仕方のない面もあります。

というのも日・英・EU・カナダ・メキシコといった、先進国や同盟国にまで関税をかけているからです。

それは「敵を欺くにはまず味方から」と弁護することも不可能なレベル。

関税のメリットとデメリットを理解していないと疑われてもしょうがないでしょう。

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米国が安全保障面で中国・ロシアよりも優位に立ちたいのであれば、先進国や同盟国とで自由貿易圏を作るべき。

その一方で、主要な物資や技術の流出を防ぐべきです。

すると米国側(ブルーチーム)は栄え、中国・ロシア側(レッドチーム)は衰退します。

米ソ冷戦時はココム(対共産圏輸出統制委員会1950-1994年)によってそれを実行していました。

おそらく今回の関税も、そのような方向に進められて行くでしょう。

弊社は同盟国に対する関税に限っては、楽観的に考えています。

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今回の関税引き上げは、単なる選挙対策だと思わない方が良いです。

米国という覇権国家が、繁栄と生存を賭けての行動だからです。

あちらこちらで米国の支配を突き崩す動きをしておいて、「仲良くしましょう」は通じません。

中国への輸出入だけでなく、技術提携や企業買収にもストップがかかるはずです。

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今回の対抗関税で困るのは、輸出で成り立っている工業国です。

輸出依存度が大きい国ほど、ダメージを食らってしまいます。

特に困るのは新興国でしょう。

今はただでさえ「米国の利上げ」と「欧州の緩和縮小」でマネーが引き上げられているところ。

そこで輸出に急ブレーキがかかり、成長が止まってしまうのです。

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これは新興国連鎖危機へと至る道です。

すでにその動きは、株式や通貨に表れています

会員さんには以前「中国株と人民元がひっそり下げているので注意してください」と知らせておきました。

いまやそれは隠しようがないほど明かな動きになっています。

ここでの対抗関税は、弊社が言う「本流」に拍車をかけてしまうのです。

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ではこれによって、米国は困らないのでしょうか?

困るには困るのですが、損害は非常に軽微だと思います。

米景気が腰折れする可能性はほとんどありません。

むしろ今のタイミングであれば、インフレ鎮静化の「良い増税」になってしまう可能性すらあります。

なぜそう言えるのかは、数日内にリリースする会員レポート「DeepInside 2018年07月号」で詳しく説明します。




(終)




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気になるチャート20180706


新興国の下げはスローダウンしてきたが、戻りは鈍い。

米株・米ドルが相対的に強くなる「本流」に変更はない。


LineChartMajorEq1f1_20180706





























米ドルベース・対SP500で見ると右肩下がりの本流がはっきりする。

LineChartMajorEqvsSPX1f1_20180706





























通貨はドル高が小休止の気配。

LineChartMajorCcyUSD1f1_20180706 





























コモディティはエネルギーが強く、農産物や産業用金属が頭打ちとなっている。

LineChartCmdtyIDX1f1_20180706





























日本株ではマザーズ指数が特に弱く、REITが相対的に強い。

LineChartEqJPNidxvsTPX1f1_20180706

















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