ワイルドインベスターズ投資ブログ

     ~ グローバル投資への扉 ~   関東財務局長(金商)第1173号

2017年11月

【週末だけのグローバル投資】仮想通貨の技術的問題 (1)ブロックチェーンは資産管理と相性が悪い



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週末だけのグローバル投資  -生き残りの処方箋- 

第346号 仮想通貨の技術的問題 (1)ブロックチェーンは資産管理と相性が悪い

週1回発行
                      ワイルドインベスターズ株式会社
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このシリーズでは仮想通貨の「技術的」問題点について論じます。

したがって、技術的・法律的な用語が増えてしまうことをご容赦ください。

ブロックチェーンについてはそれほど詳しくないので、門外漢の感想や印象に過ぎない部分があるかもしれません。

しかし大筋は外れていないと思います。

「本質的」「根本的」問題点については、すでに下記書籍や過去メルマガでカバーし終えましたのでご参照ください。


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仮想通貨の中核技術となっているのはブロックチェーン(Blockchain)と呼ばれる技術です。

分散型台帳技術とも呼ばれます。

Wikipediaによると、以下のように説明されています。

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ブロックチェーン
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%BC%E3%83%B3

"ブロックと呼ばれる順序付けられたレコードの連続的に増加するリストを持つ。

各ブロックには、タイムスタンプと前のブロックへのリンクが含まれている。

理論上、一度記録すると、ブロック内のデータを遡及的に変更することはできない。

ブロックチェーンデータベースは、Peer to Peerネットワークと分散型タイムスタンプサーバーの使用により、自律的に管理される。"

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"計算に時間のかかる値を最初に計算した者が、次のブロックを生成することができる。

あるブロックの内容は直前のブロックのハッシュ値に依存するため、
いったんチェーンに追加されたブロックを改竄することは(それ以降のブロックを全て破棄しない限り)できないとされている。

要約値とも呼ばれるハッシュ値は、データの同一性・関連性を認める際に目安となるが、その信頼性は衝突の頻度による。

ブロックチェーンに応用した場合は、改竄でないデータを改竄として検出しないかどうか、応用自体の正否に立ち入った検証を必要とする。

ブロックチェーンは孤児ブロックを検出すると、ハッシュ値に基づく「多数決」によって正統な主鎖を決定し、ブロック間の同期を確保する。"

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これを私なりに解釈すると

「起源と取引履歴をずっと保有し、それを周囲に証明してもらうことで正当性を示す仕組み」

のように読めます。

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しかし資産管理システムを何度か作った経験から言えば、これほどやりにくい設計はありません。

というのも、現時点の保有残高(スナップショット)が正当であることを証明するために、

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1.  過去の取引(トランザクション)履歴をずっと遡らなければならない

2. そのためには、トランザクション履歴を失ってはならない
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という、気が遠くなるような条件が課されることになるからです。

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すると「取引するたびにデータは長くなり消すことは許されない」状態が続きます。

逆にトランザクションに瑕疵があったり、書き換えられてしまえば価値を失ってしまいます。

さらに、いざ取引しようとしても「多数決」にかけてみないと正当と認められるかどうかわかりません。

たとえ自分の財布(ウォレット)に入っていても、自分が使えるカネかどうかわからないのです。

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この構造は、少し考えただけでも以下のような大問題を引き起こしてしまいます。

それぞれについては次回以降に詳しく説明します。

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1. 取引するたびにデータは長くなり、取引履歴の消去が許されない

2. 時間が経つにつれ取引認証に時間がかかるようになる

3. PC・ネットワーク・発電などへの負荷が等比級数的に増える

4. データ消失・途中取引の瑕疵・多数決などによって取引を否決されたら、所有権そのものが否定される

5. つまり「動産占有の公信力」が通用しなくなり、財産権の前提が根底から崩れる

6. 匿名性が守れない

7. 中央銀行による通貨供給や引き揚げなど、金融政策が困難になる

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ブロックチェーンの考え方そのものを、否定するつもりはありません。

素人考えですが、経路依存型のモデリングに使えば面白い結果が得られるかもしれないと思ったりします。

(遺伝子・言語・家族制度の拡散過程など)

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しかしこと資産に関するシステムや法制度を考えると、これほど相性の悪い組み合わせもないでしょう。

ブロックチェーンによって現在の資産管理に代わるシステムや法体系を作ると想定しても、その「設計思想」が全く想像つかないのです。

むしろ長い歴史の中で否定されてきたヤバい方法で、投資家保護の仕組みに穴をあけようとしているように見えます。

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仮想通貨は管理者や責任者が存在しない「民主的な通貨」だと主張します。

しかし民主主義であっても管理者や責任者は存在し、法的責任からは逃げられません。

今の金融システムや財産法は、政府管理のもとに責任者が投資家の財産を保護しています。

いまだに改良すべき点はあるにしても、無法地帯よりはずっとマシな世界なのです。

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一方、仮想通貨は「責任を取る人がいない」とされながらも重要なことを決める「意思決定者」は存在します。

分岐(フォーク)やマイニング難易度調整などの重要事項は誰が決めているのでしょうか。

51%を占有すれば、他人の取引や所有を否定して自分の利益にできるのではないでしょうか。

通貨偽造は罪なのに、裏付けのない電子アイテムに「通貨」と名付けて売り出すことは罪ではないのでしょうか。

私には「裏にいる人々が新しい技術にかこつけて、投資家保護の柵の中から資金を抜き出そうとしている」ようにしか見えません。



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気になるチャート20171124


イエレン議長がインフレに対して弱い見通しを示したことで、ドルが軟化した。

LineChartMajorCcyUSD1f1_20171124



























しかし株高はいっこうに終わる気配がない。

ボラティリティやクレジットリスクが少しだけ上昇しても、レンジの範囲内だ。

LineChartMajorEq1f1_20171124



























ドル安になると新興国が相対的に強くなる。

しかしかつての踏み上げほどの勢いはない。

LineChartMajorEqvsSPX1f1_20171124



























米セクターでは消去法的にテクノロジーが強い。

LineChartSP10vsSPX1f1_20171124




























NASDAQが相対的に強いのも、当然の帰結と言えるだろう。

LineChartEqUSidxvsSPX1f1_20171124































LineChartMajorEqvsSPX1f1_20171124













【週末だけのグローバル投資】仮想通貨の本質 (6)ガバナンス不在の「資産」はありえない



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第345号 仮想通貨の本質 (6)ガバナンス不在の「資産」はありえない

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弊社は以前から、仮想通貨に対する危険性を指摘して来ました。


2017年
01月07日 仮想通貨の本質(1)先進国民にビッドコインは必要ない
http://archives.mag2.com/0001237271/20170107181000000.html

01月14日 仮想通貨の本質(2)発行体が存在しない与信行為=募金
http://archives.mag2.com/0001237271/20170114073000000.html

01月21日 仮想通貨の本質(3)通貨発行権を侵害する日陰の存在
http://archives.mag2.com/0001237271/20170121073000000.html

01月28日 仮想通貨の本質(4)法的裏付けのない仮想通貨は犯罪の温床
http://archives.mag2.com/0001237271/20170128212924000.html

02月04日 仮想通貨の本質(5)その通貨は会計上、誰の負債なのか
http://archives.mag2.com/0001237271/20170204073000000.html

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しかし予想に反し、仮想通貨の勢いは増しています。

2017年6月には「改正資金決済法」が施行され、日本の当局が規制するに至りました。

これは「通貨としては認めないものの、有力な決済手段として認めた」ことを示しています。

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それに対し、日本国内の大手企業が交換業者として名乗りを上げました。

米国大手取引所が先物を作るという話もあります。

一部の運用会社が資産として組み入れるという話もあります。

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一般的に、投資対象となる資産にはガバナンス(統治の仕組み)が強く求められます。

株式の世界では経営者に対してコーポレート・ガバナンスが求められます。

これは企業の不正行為防止・競争力や収益力や企業価値増大に向けた企業経営の仕組みのことです。

通貨や国債の世界では、政府に対して財政ガバナンスが求められます。

いわゆる「財政の規律」に近いもので、通貨や国債の価値を守るために節度を持って借金しましょうという話です。

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しかしいわゆる仮想通貨には、ガバナンスが全くありません。

ガバナンスを行う主体そのものが存在しないからです。

いつも企業ガバナンスや財政の規律にうるさい人々が、いわゆる仮想通貨に対してだけガバナンスを求めないのはとても不思議です。

そんな得体の知れないものを、資産として扱おうとしているのです。

何も知らない人々の資金を、詐欺・脱税・不正送金・マネーロンダリング・テロ支援などの犯罪が渦巻く無法地帯に引きずり込もうとしているようにしか見えません。

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ゲーム中のアイテムに過ぎない仮想通貨に対し、ドルや円と同じ信用や役割を与えるのは危険です。

それは「法定通貨」という金融秩序の破壊し、国家の枠組みを破壊します。

国から通貨発行権や徴税権を奪い、犯罪組織や反政府組織に力を与えることになります。

それを狙っている人々が裏でブームを仕掛けていてもおかしくありません。







レポート会員さんは月々約2500円から。

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電子書籍出版のお知らせ: ビットコインはなぜヤバい - フィンテック時代のデジタル投資詐欺
http://blog.livedoor.jp/contrarian65-wild/archives/51240963.html


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投資戦略動画(公開用)20171117

投資戦略の動画を公開しています。

局面の解説・一般原則・考え方が主な内容です。

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電子書籍出版のお知らせ: ビットコインはなぜヤバい - フィンテック時代のデジタル投資詐欺


仮想通貨に関する考えをまとめて、電子書籍にしました。


ビットコインはなぜヤバい

フィンテック時代のデジタル投資詐欺








仮想通貨は本当にヤバいです。

あくまで憶測ですが、北朝鮮の核開発などにつながっているかもしれません。

制裁逃れの送金や、テロ組織の資金稼ぎにはうってつけのツールだからです。

普通の国家なら早急に潰しに来ると思いますので、カタギの人は手を触れないでください。


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フィンテック時代の落とし穴!

 ビットコインなど「いわゆる仮想通貨」にはゲーム内のアイテム程度の価値しかない。

 中央銀行の負債として計上されている法定通貨や、
企業の負債として計上されている疑似通貨と比べると信用度はほぼゼロだ。

 誰も負債として計上しておらず、ガバナンスの主体もなく、
価値も保証されず、強制通用力を持たず、一般受容性すら怪しく、
投資家保護の仕組みからも外れた電子データを「通貨」と呼び、
日本円や米ドルなど先進国のハードカレンシーと同格に扱おうとすること自体がすでにヤバい。

「不正をするなと求めるほうが無茶」なこの構造的欠陥は、改正資金決済法でも変えられない。
詐欺・脱税・不正送金・マネーロンダリング・テロ支援などの犯罪の温床になりやすく、
反社会的勢力が喜ぶ仕組みである上に、通貨発行権や徴税権を侵害するため国家権力から目の敵にされて当然である。
いわゆる仮想通貨の台頭を「国家権力に対する攻撃」だと認識できない国はヤバい。

個人投資家をターゲットに次々繰り出される「デジタル投資詐欺」の罠。
それを避けながら資産を守るための基礎知識が詰まった「投資家のための貨幣論」決定版!(約47,000字)

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一部の内容を以下のブログで読むことができます。
https://wildinvestors.blogspot.jp/2017/11/blog-post_84.html





まだ表紙のない初版のうちに買っていただいた数名の方はこちらに。
加筆部分を読めるようになっています。

  ↓↓↓

電子書籍出版のお知らせとお詫び
https://wildinvestors.blogspot.jp/2017/11/blog-post.html

(以下、加筆部分のみ)

第2章 第6節 米国の通貨発行益は10兆円!?
https://wildinvestors.blogspot.jp/2017/11/10.html

第4章 第2節 通貨価値を支える「担税力」「徴税力」
https://wildinvestors.blogspot.jp/2017/11/blog-post_94.html

第7章 第2節 「ゲーム内アイテム」程度の価値
https://wildinvestors.blogspot.jp/2017/11/blog-post_27.html






また、この機会に既存のキンドル電子書籍についてキャンペーンを行います。

最初はそれぞれ約1ドル・約2ドルと格安で始まり、一週間かけて徐々に値上がりして元の価格に戻って行く「KDPカウントダウンディール」です。

初めての試みなので、日本円の価格がどうなるかは私にもわかりません。

期間は11月16日から23日まで。

始まったら、改めてメールでお知らせいたします。



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キャンペーン対象(予定)作品
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なぜ男は「そんなこと」で怒るのか    
解決脳と認知資源 - 男が怒る理由は2つしかない
https://tinyurl.com/ycr6av7a
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ジャパンヘイターとサイコパス支配
善意で滅ぶ先進国
https://tinyurl.com/ycmp78bz
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