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週末だけのグローバル投資 -生き残りの処方箋-
第230号 中国バブル崩壊のインパクト(11) BRICsの夢は散る
週1回発行
ワイルドインベスターズ株式会社
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ひところBRICsという言葉が流行しました。
ブラジル、ロシア、インド、中国という国土と人口に恵まれた国が投資対象として魅力的だということです。
短期的な投資対象の話であれば、反対する理由もありません。
しかし中には「日米欧の先進国は没落し、BRICsがそれに取って代わる」と誤解した人々もいました。
勝手に拡大解釈をして、「だから日本はダメだ」と言い出す人が続出しました。
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それから15年が経ち、どうなったでしょうか?
ロシアは経済制裁とエネルギー価格下落でボロボロ。
ブラジルも過剰投資と汚職でズタズタ。
中国に至っては資本主義や貿易立国まで否定し、毛沢東時代に戻る勢い。
インドだけが少しマシかなという程度です。
いずれも格付けはジャンクに近く、金持ちと言われた中国でさえ先行きは厳しいと考えられています。
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結局、BRICsは資源価格高騰による副次的なブームだったのです。
ブラジルは資源価格が上がると「将来の超大国」ともてはやされますが、それが終わるとすぐ破綻します。
このことは1968年から1973年のインフレ亢進期に起こった「ブラジルの奇跡」を知っている人であればすぐ気づいたはず。
ロシアも似たようなエネルギー依存経済です。
中国とインドの成長は人口動態や海外からの投資に負うところが大きく、先進国を追い越して行くほどの文明ではありません。
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資源大国とは裏を返せば技術で勝負できない国です。
(米国は豊富な地下資源を持っていますが、技術力が凄いので資源大国とは呼ばれません)
それらの国はコモディティ価格に翻弄される運命にあります。
「一時的な勢い」を「永続的なかつ不可逆な変化」と考えてしまうと、投資の結果は厳しいものになります。
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それらの国は、いずれも大国です。
しかし先進国ではありません。
先進国に「なれる」か「なれない」かには文明としての質の違いが大きく、簡単に乗り越えられるものではありません。
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新興国が先進国にまで発展した「最近の例」は、19世紀後半の米国と日本です。
しかし米国は西洋文明であり、日本は鎖国で取り残されたものの昔から技術大国です。
単に技術が移植されただけでなく、それを自力で発展させる力がもともと備わっていました。
それ以外の「技術が中から育たなかった国」が技術移転によって発展しても、「このまま追い越してリードする」と考えるのは早計なのです。
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特に中国と韓国は、米ソ冷戦期に始まった日米による投資と技術移植により発展した国です。
日米の援助がなかった頃の中国は大躍進や文化大革命でボロボロ。
日米の援助がない韓国は、つまり北朝鮮。
結局のところ中韓は、日米の強力な支援でようやく発展したのです。
その因果関係を理解していないと「日本を捨てて中国に行こう!」などと早まった決断をしてしまいます。
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「日本はもうダメだ。これからは中国と韓国の時代」
と言っていた人々は、水面に映った自分の姿を見て吠える犬のようなものでした。
自分が咥えていたおいしい肉を川に落としてしまいましたが、それを教訓として生かしましょう。
現在の勢いを計るだけでなく、強さの根源を知ることが質の高い利益を安定的に得る秘訣です。
(続く)
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