ワイルドインベスターズ投資ブログ

     ~ グローバル投資への扉 ~   関東財務局長(金商)第1173号

2015年01月

スイスフランショックは信用収縮を起こすか

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週末だけのグローバル投資  -生き残りの処方箋- 

第196号 スイスフランショックは信用収縮を起こすか

週1回発行
                      ワイルドインベスターズ株式会社
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スイス国立銀行が対ユーロ上限を撤廃し、スイスフランは対ドルで一時4割近く上昇しました。

これは今の市場にどのような影響を与えるでしょうか?

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「ボラティリティ(変動率)の低い商品が急に大きく動いた場合、大きな損失が発生して信用問題に発展することがある」

これが結論です。

これによるファンドやFX業者の破綻、そこから広がる信報収縮をしばらく警戒しなくてはなりません。

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たとえば人民元の場合、米ドルに連動するので低い変動制を持っています。

人民元を買って米ドルを売るだけで、ほぼリスクなしで金利差が手に入るのです。

自己資本の何倍ものレバレッジをかけて「人民元買い/米ドル売り」をやれば、毎日が給料日のようになります。

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あまり高いレバレジをかけると、ほんのちょっとした動きで破綻してしまいます。

20倍のレバレッジをかけていれば5%の動きで破綻。

50倍なら2%の動きで破綻です。

しかし変動が低い通貨であれば、リスクがあることを忘れてしまいます。

そこでついレバレッジを高くしてしまい、わずかな動きで破綻するのです。

週末だけのグローバル投資  -生き残りの処方箋- 
第148号 人民元切り下げと巨額損失 ターゲット・リデンプション・フォワード

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サブプライム商品もそうです。

「確実に返済され」「高利回り」「格付けはAAA」という触れ込みで金融機関が大量に買い込みました。

しかし中身は低所得者向けの貸し付けであり、「確実に返済され」は長続きしません。

返済自体が怪しくなれば、低いボラティリティではいられません。

なぜか安全と思われていたサブプライム商品は下落し、レバレッジをかけて買っていた投資家たちは吹き飛んでしまいました。

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今回のスイスフランの場合、対ドルで一時4割ほど上昇したそうです。

するとわずか2.5倍のレバレッジで有り金をすっかり失くすことになります。

2倍程度で安全にやっていた人も、おそらく証拠金不足で強制ロスカットされたでしょう。

1千万円でレバ10倍でやっていた人が4割損をしたとしたら4千万円。1千万円を無くした上に3千万円の借金が残ります。

本当に恐ろしいことです。

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FXのほとんどは相対取引なので、価格は業者の「言い値」です。

大きな混乱の中では、信じられない価格でロスカットさせられることもあります。

約定したはずの取引を無効にされることもあります。

普段であればありえない経験をした人もいるでしょう。

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しかし本当に恐ろしいのはここからです。

大損した人が、それを払えなかったとします。

するとFX業者や証券会社がその損を被ります。

そんなお客が大勢いれば、業者は潰れてしまうかもしれません。

となると今度は、儲かったはずの人が利益をもらえなくなる可能性が出て来ます。

ある顧客の信用リスクが、業者を仲介して別の顧客に波及してしまうのです。

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信用収縮とは、このような状況が波及して自己増殖的に現金回収圧力が高まる現象です。

すると売りが売りを呼び、サブプライムショックのような大暴落になります。

崖の上からほんの小さな石ころを落としただけで、下は大惨事になる可能性があるのです。

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実際のところ、この動きが信用収縮につながるかどうかはわかりません。

しかし「好調な米国 vs 信用収縮の新興国」の微妙な綱引きの中で、バランスを崩す可能性がある石が放り込まれたことは確かです。

破綻したファンドや金融業者はいないか?

おかしな動きをしている市場はないか?

しっかりと耳をそば立てて、信用収縮の足音を聞き取りましょう。



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気になるチャート20150116 スイスフランショックの影響は?


スイス国立銀行がスイスフランの対ユーロレート上限を撤廃した。

スイスフランは対ドルで一時4割近い急上昇。

傷ついた投資家も多いにちがいない。

LineChartMajorCcyUSD1f1_20150116





























理由は「2011年から設定してきた対ユーロ上限を防衛するのが困難になった」ということ。

つまり次回ECB会合で追加緩和が決定されると考えてよいだろう。

LineChartMajorCcyEUR1f1_20150116

 



























すっかり通貨に話題をさらわれてしまったが、株もリスクオフ継続。


LineChartMajorEq1f1_20150116


 


























相対的に強かった米国株だが、ここのところ新興国などの方が相対的に強くなっている(下げが小さい)。

これが意味するところはおそらく・・・。

LineChartMajorEqvsSPX1f1_20150116 































コモディティはとにかく弱い。

今週はの急落が話題になった。

LineChartCmdtyIDX1f4_20150116






























一部のコモディティ指数は、サププライムショック時を下回る低迷ぶりだ。

LineChartCmdtyIDX1f1_20150116 

投資戦略動画(公開用)20150109 巨大な恩恵。米国高成長と原油安

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気になるチャート20150109 原油安に反応しなくなった後は


原油価格が下げ止まってきた。

根本原因は過剰投資と新興国経済不振にあるのでこれで終わったとは思えない。

しかし日本にとってはありがたい話である。

LineChartCmdtyIDX1f2_20150109 






























株も年末年始の下落を取り戻すかのような反発。

新興国・資源国は原油などの下落に対して反応が鈍くなってきた。

資源安と新興国懸念は材料としていったん織り込まれたと解釈して良いだろう。

LineChartMajorEq1f1_20150109

 



























対MSCI現地通貨ベースで見ると、やはり新興国株が下げ止まって相対的に強くなったことがわかる。

LineChartMajorEqvsMXWO1f1_20150109 





























リスクオフになったので、通貨が円安から円高に転じている。

しかし株の売られ方に比べるとマイルドなものだった。

やはりレバレッジが低いのだと思う。

LineChartMajorCcyJPY1f1_20150109 




























米国業種ではヘルスケアが好調。

エネルギー(黒)や素材は下げ止まったように見えるが、上昇に転じるかどうかは微妙。


LineChartSP10vsSPX1f1_20150109 
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