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週末だけのグローバル投資 -生き残りの処方箋-
第178号 エボラ出血熱(8) 映画で学ぶ「倍々ゲーム」の恐怖
週1回発行
ワイルドインベスターズ株式会社
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このテーマもいったん終わりにしたいのですが、なかなかメドがつきません。
エボラ出血熱による死者は依然として増え続けています。
WHO(世界保健機関)によると9月21日時点で死者は累計2917名となり、感染の疑いも累計6263名となりました。
西アフリカの状況は、障壁のない状況ではエボラ感染者が等比級数的に増えることを示しています。
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WHOの専門家チームは、このまま推移すれば11月初めにエボラ患者は2万人を超える恐れがある発表しました。
1か月あまりで3倍!ということです。
しかしこれは不思議ではありません。
これまで3週間程度で感染者が倍増してきたのです。
単純計算では6週間で4倍。4.7週間で3倍。
つまり3倍になるのに33日程度しかかからないということです。
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また米疾病予防センター(CDC)は、今の状態が続けば
リベリアとシエラレオネの感染者は来年1月までに55万~140万人に達する恐れがあると発表しました。
これも不思議ではありません。
CDCの発表が9月21日時点の感染者数に基づくなら、2015年1月末まで約19週間。
3週間程度で倍増するペースが続けば、その期間で6263名(累計)感染者はだいたい50万弱となります。
医療崩壊やスラムへの拡散、これまでカウントされなかったケースを考えると、少しペースが上がると読んでいるのでしょう。
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感染者数の予測自体にたいした意味はありません。
どの時点を予測するかで数字は大きく変わってくるからです。
またその数字に達したからといって、エボラ拡散が止まるわけではありません。
そして毒性が弱まってくれるわけでもありません。
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しかし「感染者数は3週間で倍になる」という危機感を広め、共有してもらうには良い作戦だと思います。
「まだ6千人だから」「まだアフリカだけだから」と油断していると、あっという間に対処不能になります。
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「感染したら一家全滅」
この恐怖のために、人々は貿易をやめ、外出を控えます。
職場に行くことも拒否するかもしれません。
豊かな人々であれば、数か月引き籠ることも可能です。
しかし貧しい人々はそれができず、エボラでなくとも真っ先に死んで行きます。
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実際に感染が広がってしまうと、医療システム・社会システムが加速度的に破壊されます。
人口の10%が失われたら、インフラの維持も困難になります。
想像してみてください。
待合室はエボラ患者だらけで、うっかり病院にも行けない。
医療スタッフがまず倒れ、病院が閉鎖される。
患者は別の病気で死んでしまう。
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原発でエボラが拡散し、メンテナンス不能になる。要員も集まらないし、そもそも中に入れない。
同じことが水道会社・電力会社・ガス会社・警察などで起こったらどうなるでしょう?
ライフラインまで破壊されてしまえば、「何か月か引き籠っていればいいや」という戦略は通用しません。
外に出ないように宅配を頼むが、宅配人がウイルスを運んで来るかもしれない。
あるいは宅配人が感染をおそれて宅配してもらえないかもしれない。
食料を買って帰る途中で襲われるかもしれない。
そんな状況で、どれほどの人間が社会ルールを守ってくれるというのでしょうか。
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この状況をシミュレーションするには、「感染映画」あるいは「ゾンビ映画」を見ることです。
人々の恐怖やエゴ、社会の崩壊を見事に描いた名作が少なくないです。
どんなに武器・知識・薬品などがあっても、圧倒的な数の感染者に押しつぶされて行きます。
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ただし、感染地域への核攻撃はいただけません。
そんなことをすれば隔離ラインが崩れ、封じ込めが不可能になります。
生き残った人々が、他の人々に復讐心を持ってしまいます。
人間同士が争っている間に、ウイルスに負けてしまうのです。
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映画の場合、どんなに長くても2時間で終わります。
しかしエボラとの戦いは、最後のひとりまで終わってくれません。
たったひとつのミスが、人類を滅亡させてしまうことがありえます。
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崩壊した西アフリカの隔離と治療は、もはや米軍に任せるしかなさそうです。
我々はそれをサポートしつつ、日本で感染者が出た場合の準備をしておきましょう。
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