ワイルドインベスターズ投資ブログ

     ~ グローバル投資への扉 ~   関東財務局長(金商)第1173号

2014年08月

気になるチャート 20140822

米国株が新高値をうかがう展開になってきた。
これは想定通りである。

LineChartMajorEq1f1_20140822



























同時にドル高になっているため、ドルベース対SP500はまた右肩下がりのトレンドに戻りつつある。
ドイツはユーロ安で利益を得るかに思われたが、株のパフォーマンスとしては米国に差をつけられている。
LineChartMajorEqvsSPX1f1_20140822 



























通貨はドル高に振れ始めている。
LineChartMajorCcyUSD1f1_20140822




























米国セクターも二極化のリバーサルが終わり、再びトレンドに戻りつつあるように見える。
LineChartSP10vsSPX1f1_20140822

エボラ出血熱(2) 経済への悪影響は戦争以上


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週末だけのグローバル投資  -生き残りの処方箋- 

第172号 エボラ出血熱(2) 経済への悪影響は戦争以上

週1回発行
                      ワイルドインベスターズ株式会社
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ナイジェリアのラゴス空港でリベリア人男性(ソイヤー氏)がエボラを発症して3週間が経ちました。

同乗者が感染したまま世界に拡散するという最悪のシナリオは避けられたようです。

しかしナイジェリアでは12人感染、4人死亡と予断を許さない状況にあります。

ギニア・リベリア・シエラレオネの3国では医療崩壊に歯止めがかかっていません。

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今までエボラ出血熱が世界に広がらなかったのは、発症するとすぐ動けなくなり死亡するからです。

だからこそ飛行機などを経由して世界に拡散することが恐れられていました。

エボラを発症したソイヤー氏は7月20日にナイジェリアのラゴス空港に到着。

7月8日にはやはりエボラで死亡した妹をリベリアで看取っていたので、自分でもわかっていたはずです。

しかし最初は「マラリアだ」と自己申告していたため、ナイジェリアの医療機関は通常装備で治療にあたりました。

そのおかげで10人以上が感染し、いくつかの病院が閉鎖されました。

ナイジェリア政府はすぐ非常事態を宣言し100人以上を隔離しましたが、いまなおエボラ拡散の危機にあります。

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一方で懸念されたのは、ソイヤー氏と同乗した人々が感染して世界に拡散することでした。

しかし3週間以上経っても、それと見られる発症例は他国で見つかっていません。

映画のような「最悪のシナリオ」は避けられたようです。

サンプル数が少ないので何とも言えませんが、
発症してすぐなら同乗者が感染するリスクは思ったより高くないのかもしれません。

治療にあたる医療関係者の方がはるかに危険、という仮説が有力に思えます。

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エボラのような疫病が経済にもたらす悪影響は巨大です。

最初のうちは医薬品や化学品の需要が増えるので、上がる株もあるでしょう。

しかし疫病がどんどん世界に広がると、他国との人的交流や貿易が激減します。

人々は出歩くことすらやめてしまいます。

「しばらくやめとこうかな」という気持ちが、消費を委縮させます。

経済が急激に収縮すると、恐慌になる可能性すらあります。

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一方、紛争や戦争もまた悲惨です。

しかし経済的な観点から見れば、消費と生産が増えることになります。

関係のない国が「特需」で潤うこともよくあります。

いつかは決着がつきますし、お互い損をするとわかれば停戦することもあります。

人間同士のやることで、影響する範囲が想定できるのですから、疫病よりずっとマシなのです。

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最悪のシナリオが避けられても、問題は解決していません。

ナイジェリアは拡散を防ぐことができるかどうかの瀬戸際にあります。

ギニア・リベリア・シエラレオネの西アフリカ3国では医療崩壊に歯止めがかかっていません。

8月15日時点では感染者2127名、死亡者1145名と指数関数的に増えています。

放置すれば他国に拡散したり、ウイルスが変異する確率がどんどん高まります。

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エボラの潜伏期間が長いことから、水際で入国を防ぐことは困難です。

やれることは可能性が高い人をしばらく隔離し、経過観察することでしょう。

また、国内で発症者が突然出た場合の対策を考えておかなければなりません。

特に患者を運び込む人や、医療関係者の安全を確保することがポイントになると考えます。

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そして早いうちに、アフリカの衛生環境を立て直さなくてはなりません。

食生活や信仰をいきなり変えるわけにはいきませんが、それらを尊重しながら常識を教えるしかありません。

これに関しては各国で争っている場合ではないはずです。

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ただそれは「言うは易し、行うは難し」です。

いつ終わるのか、カネがいくらかかるかわからず、人が死ぬかもしれない任務をいったい誰が引き受けるのか。

WHOや国連に決死の覚悟を期待して良いものか。

ここでアフリカの衛生環境を回復した国は、強い影響力を持つようになるでしょう。

かつてギニアはフランス、ナイジェリア・シエラレオネはイギリスの植民地でした。

植民地時代はその役割を宗主国が担っていたのだとしたら、「植民地支配は悪いことばかりだったのか?」と考えてしまいます。




(続く)



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投資戦略動画(公開用)20140815

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気になるチャート 20140815


エボラ拡散のリスクが一時的に後退し、日米ともに買戻しが入りやすい局面。

ここから上昇が加速するかどうか。


LineChartMajorEq1f1_20140815 



























相対的にみるとドイツなど欧州の不調が目立つ。
新興国は全般的に好調だが、波が大きい。
LineChartMajorEqvsMXWO1f1_20140815



 
























欧州株式。
イタリアがリセッション入りなど、景気回復そのものが疑問視されている。
LineChartEqEU2inEUR1f1_20140815




























通貨はドル高だが、少し弱まってきた。
LineChartMajorCcyUSD1f1_20140815
 



























米国株はNASDAQが相対的に良い。
最近は小型株指数も回復してきた。
LineChartEqUSidxvsSPX1f1_20140815 

エボラ出血熱(1) 封じ込め失敗がもたらす医療・社会システム崩壊


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第171号 エボラ出血熱(1) 封じ込め失敗がもたらす医療・社会システム崩壊

週1回発行
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「地政学リスクの考え方」シリーズの途中ですが、エボラ出血熱の情報を出します。

こちらのほうがずっと公共性・緊急性が高いためです。

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通常、投資関連の情報でエボラについて書くのは得策ではありません。

興味のない人にこの話題を出すと
「小心者だなあ」「考え過ぎだよ」「変な宗教でもやってんじゃないの」
という目で見られてしまいます。

あまり詳しく書くと「恐怖を煽っている」と言われてしまいます。

人によって受け取り方が全く違うので、嫌われるリスクのほうがずっと大きいからです。

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しかし弊社の資産運用は「生き残りの処方箋」であり、この情報は重要と判断しています。

すでに会員さん向けにはアフリカの状況、封じ込めに失敗したこと、
直行便のある国を経由して二次感染が広がっていることについてメールしてきました。

弊社は「現実を無視した楽観主義・悲観主義」を持ちません。

ひたすら事実と確率に基づいた判断をします。

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疫病がもたらす結果は事前にはわかりません。

「偶然がもたらす出来事」と「その対処法」の連続で結果が大きく変わるからです。

どのような経路で、何人が感染し、何人の死者が出て、どのように収束するか予想できません。

途中でウイルスが変異する可能性まで考えると、「予測は不可能」と言い切って良いです。

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ところが「予測は不可能」となると、判断そのものをやめてしまう人がいます。

「どうせわからん。なるようになれ」

「頑張っても死ぬときゃ死ぬよ」

と思考や対策を放棄してしまうのです。

サイコロゲームで勝つ確率が高い戦略を考えているときに「いくら考えても、1が連続して10回出たら終わりだよ」と全否定してしまう感じです。

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日本人の場合、そもそも理論的に考える訓練が不足しているように思えます。

そして根拠のない楽観論と悲観論の間を揺れ動きます。

「大丈夫。日本は衛生的だからエボラは流行しない」と対策を怠ります。

そして偶然あるいは他人の努力によって事態が収束すると、「な、俺の言ったとおりだろ。」と勝ち誇ります。

事態が悪化すると「誰も防ぐことはできなかった。我々はベストを尽くした」と諦めて傍観します。

そうかと思うと「もう終わりだああ!!!みんなどうせ死ぬんだああ!!!」とパニックに陥る人々もいます。

疫病だけでなく、原発事故、戦争、地震などの災害、何に対してもそうです。

現実を見据えて自力で解決する気持ちが薄いのです。

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今回のエボラウイルスについてわかっている事実、または確率の高い現実は以下の通りです。

今回のエボラは潜伏期間3週間。死亡率6割弱。
現時点まで確認された感染者1179名。死者961名。

2
発症は突発的で初期症状は風邪に似ている。
発熱、悪寒、頭痛、筋肉痛、食欲不振、嘔吐、下痢、腹痛など。
進行すると全身から出血し、死亡。
たとえ治っても失明するなど重大な後遺症が残る場合が多い。

感染数増加ペース、事例、経路、死者数などから考えると潜伏期間中の感染は確率が低い。
しかしいったん発症すると、たまたま周囲にいた人々・家族・医療関係者が高確率で感染する。
アフリカでは80名以上の医療スタッフが死亡。

4
発症した人は動けなくなるため、本人が移動しながらエボラウイルスを拡散することはない。
しかし飛行機などの密閉移動空間で発症し、同乗者を感染させつつ別の地域に移動すると最悪。
7月20日にはその最悪の事態が起こり、リベリア発ナイジェリア着(ラゴス空港)航空機内でリベリア人男性が発症しそのまま死亡。
この人はアメリカの「自宅」に帰る途中だったので、たまたま途中で発症しなければアメリカに入っていたということ。

5
発症するまで本人にもわからないので、空港のチェックに引っかかる確率は低い。
つまり時限爆弾的に世界各地に運ばれ、突然爆発するということ。
発症した「点」を重点的に押えれば良いので、「線と線」を追いかけるよりかなりマシ。
しかしその「点」が増えるとあっという間に「面」になってしまい手に負えなくなる。

6
感染が最初に拡がったギニア・リベリア・シエラレオネでは医療システムが崩壊しつつある。
医者が死に、医療スタッフが逃げ、病院は閉鎖。海外からのボランティアも撤収。
マラリアなど他の病気で死ぬ人々が増える。
病人が路上に倒れていても、誰も触ることができずそのまま放置。
もはや感染者数も死亡者数もカウント不能。
国そのものが崩壊の危機にある。

7
機内で発症したリベリア人男性を治療したナイジェリアでは、治療にあたった13人が感染。うち医者を含む2名が死亡。
感染が疑いわれる139人を隔離して非常事態を宣言。
3か国での封じ込めに失敗し、別の国々で2次感染が始まったということ。

しかし同乗者がどこに行ったのかは追跡できていない。
今はナイジェリアからの帰国者がカナダで隔離されるなど、他国への拡散が懸念されている。


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疫病によって国が存亡の危機にさらされる物語は聞いたことがあります。

それでも現実に目の当たりにするとショックです。

しかしこれは他人事ではありません。

感染者はいとも簡単に空港のサーモチェックをすり抜け、時限爆弾のように突然「爆発」します。

どの国も水際で防ぐことは不可能で、世界中が等しく危険なのです。

「日本は清潔だからエボラは流行しない」などと構えている状況ではありません。

感染の可能性がある人をすばやく発見・隔離しなければ「点」は「面」になり、医療システム・社会システムが崩壊します。

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こうしている間にも、エボラ培養器と化しつつあるアフリカから時限爆弾は運ばれ続けます。

どこかの時点で、国ごと隔離することになるのかもしれません。

いくつかの新興国が犠牲になるだけで済むのか。

それともカネを持っていても意味がない世界になってしまうのか。

すべてはこれからの展開次第です。

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弊社は「現実を無視した楽観主義・悲観主義」を持ちません。

ひたすら事実と確率に基づいた判断をします。

まずは生き残りを優先し、ついでに投資で儲けることを考えましょう。

(続く)



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