ワイルドインベスターズ投資ブログ

     ~ グローバル投資への扉 ~   関東財務局長(金商)第1173号

2013年09月

気になるチャート 20130913

新興国の株価と通貨が循環的に買い戻されている。
ファンダメンタルズが悪化する中でどこまで続くか。

LineChartMajorCcyUSD1f1_20130913 





























新興国株はブラジルインドなどが強く戻した。
LineChartMajorEq1f1_20130913 




























対MSCI見ると、新興国の反発がさらによくわかる。
LineChartMajorEqvsMXWO1f1_20130913
 


























米国業種(相対)では一般消費財ヘルスケア資本財が堅調。
公益電気通信生活必需品は金利上昇の影響なのか弱い。
LineChartSP10vsSPX1f1_20130913
 


























コモディティは若干の軟化。
これが上昇すると新興国もヤバイが、今の状況なら問題ない。
LineChartCmdtyIDX1f1_20130913





 

10兆円のBRICS外貨準備共同基金は機能するか?


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週末だけのグローバル投資  -生き残りの処方箋- 

第122号 10兆円のBRICS外貨準備共同基金は機能するか?

週1回発行
                      ワイルドインベスターズ株式会社
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BRICSが1000億ドル(約10兆円)の外貨準備共同基金を設立すると発表しました。

BRICSとは、ブラジル・ロシア・インド・中国のBRICsに南アフリカを加えた主要新興国のことです。

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米国QE3終了の思惑でドル高が進み、米国資産の利回りが上がりました。

逆に新興国の成長は鈍り、高成長を期待していた資金が米国にシフトしています。

おかげで新興国の通貨や株価は大きく下落しました。

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そこでBRICSは、お互いに助け合って危機を切り抜けることを宣言したのです。
 
基金の内訳は中国が410億ドルと4割を拠出し、南アフリカが少なめで50億ドル。その他が180億ドルだそうです。

ここでも中国の存在感が際立ちます。

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しかし正直、このしくみがうまく行くとは思えません。

なぜならこれらの国は同時に危機に陥る可能性が高いからです。

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平時であればどれか1か国が危うくなれば、他国が協力して助けることは可能です。

しかし今回は米国のマネー吸引力が原因ですから、
むしろ一か所の火種を広げる結果になるかもしれません。

大変失礼な言い方をすると、泥船をつないでも安心できないのです。

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こういった「互助会」は、脆弱な新興国同士でやっても意味がありません。

日米欧の先進国が信用を補完しないと機能しないのです。

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もうひとつ、この仕組みがうまく行かない理由があります。

それは、約束を守らない国が混ざっているということです。

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先進国では相手の国が気に入らなくても、たとえ戦争中でも
契約や条約を守るという習慣があります。

しかしそれが通用しない国もあります。

約束を守らないから先進国になれないのです。

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特に「中国とロシア」「中国とインド」は長い国境を接しており、潜在的に敵となる大陸国家同士です。

10兆円の拠出金を中国が預かると言えば、ロシアやインドは難色を示すでしょう。

出したカネが返ってくる保証はなく、政府高官に持ち逃げされてしまう可能性があるからです。

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この中で最も約束を守りそうなのは南アフリカですが、中国が4兆円もの資金を他国に預けるとは思えません。

そんなカネがあったら他のことに使うはずです。

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では資金をあらかじめ拠出するのではなく、
「危機に陥ったら国があったら必ず助ける」というコミットメントにしておきますか?

いえいえ、せっかく敵が弱っているときに攻め込まないでどうしますか。

「約束破り」「火事場泥棒」は大陸国家の得意技です。

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「BRICS同士が事前に約束をしても、どうせ守られない。

投資家がそう考えるのであれば、資金流出の歯止めになるかどうか疑問です。

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新興国は先進国に信用補完してもらわないと、危機に対応できません。

すると結局

「BRICSだけで救済のしくみを作るより、IMFに拠出増額して助けてもらった方が安心」

という結論になってしまいます。

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IMFがアメリカの影響下にあって気に入らないことも理解できますが、これが現実です。

今の国際金融システムは、それなりにうまくできているというお話でした。



(終)


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気になるチャート 20130906

米国債金利が3%近くにまで上がった。

これは米国資産の魅力を高める一方、新興国からの資金流出を加速させる可能性がある。

LineChartGovBond1f1_20130907


























株価は戻り歩調。
相対的に新興国が復活したようにも見えるが・・・。

LineChartMajorEqvsMXWO1f1_20130907




























新興国通貨も戻ってきた。
循環的な戻りか危機を脱したか。
LineChartMajorCcyJPY201304031f1_20130907


 

























米国相対業種では、金利上昇の影響を受けやすい生活必需品電気通信公益などが不調である。しかし金利上昇の原因が景気回復なので心配はいらない。
LineChartSP10vsSPX1f1_20130907 





























コモディティはじり高。
先進国に影響は軽微だが、新興国には「ドル高×資源高」でボディブローのように効いてくるだろう。

LineChartCmdtyIDX1f1_20130907 

パフォーマンス 2013年8月


2013年8月の成績です。

「永久保有」はディフェンシブ銘柄が多い分だけ劣後しました。
「グローバルマクロ」は株式指数ロングショートの損失が加わってマイナスが広がりました。
「個別銘柄」は日本株個別銘柄、オプションともにマイナスでした。


-3.58%  永久保有
-6.63%  グローバルマクロ
-6.63% 個別銘柄
(参考) -1.36% MSCIワールド





永久保有ポートフォリオ

PfmcEternal_20130902



























グローバルマクロ


 
PfmcMacro_20130902



























個別銘柄
PfmcStockPick_20130902
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