ワイルドインベスターズ投資ブログ

     ~ グローバル投資への扉 ~   関東財務局長(金商)第1173号

2013年08月

いまQE3縮小なら新興国は危機に



★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
 
週末だけのグローバル投資  -生き残りの処方箋- 

第121号 いまQE3縮小なら新興国は危機に

週1回発行
                      ワイルドインベスターズ株式会社
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★


米国の長期金利が上げ止まりました。

順調に雇用と消費が回復しており、次に来る「業績相場」が楽しみです。

*****************************************
*****************************************

しかしその前に、新興国が持ちこたえられるかどうかを見極めなければなりません。

米国長期金利が3%近くあれば、みなリスクの高い投資をやめて米国債を買います。

その結果、新興国でキャピタルフライト(資本逃避)が起こってしまうのです。

*****************************************

米金利上昇は新興国からの資本逃避を引き起こします

94年の金利上昇では、メキシコが飛びました(テキーラ危機)。

ITバブル期の金利上昇ではアルゼンチンやブラジルが危機に陥りました。

米国にとっては小さな資金移動でも、新興国にとっては国を揺るがす大事件です。

*****************************************
*****************************************

この時期にQE3を縮小するのは怖いです。

ただでさえ秋は金融危機が多く、信用収縮が起こりやすい季節です。

新興国ですでに資本逃避の兆候が出ているときに、その背中を押すことになってしまいます。

QE3縮小は来年に入ってからにしたほうが安全だと私は思います。

*****************************************
*****************************************

しかしそれでも米国はやるでしょう。

彼らにとって大事なのは国内の雇用であり、インフレ率です。

新興国破綻はいつでも起こっていることなので、気にしていたらキリがありません。

*****************************************

その結果、危機が連鎖する可能性はあります。

そうなれば先進国も無傷では済みません。

この秋は新興国から広がる危機に対し、警戒が必要だと考えています。

*****************************************
*****************************************

日本もちゃんと政策対応すれば、米国の「おこぼれ」に預かれそうです。

しかし矛盾した政策でアベノミクスを台無しにするのであれば
新興国とともに苦しむ立場になるかもしれません。

*****************************************

我々はどちらにでも対応できるように備えておきます。




(終)


-----------------------------------------
参考のためワイルドインベスターズ投資ブログをご覧ください。
このメルマガに関連したチャートが貼り付けてあります。
会員サイトではさらに盛りだくさんのチャート集があります。


ワイルドインベスターズ会員サイト

-----------------------------------------


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

週末だけのグローバル投資 -生き残りの処方箋-
発行責任者     ワイルドインベスターズ株式会社
バックナンバー   http://archive.mag2.com/0001237271/index.html
公式サイト     http://www.wildinvestors.com/member/
メールアドレス   mailto:wi@wildinvestors.com
登録・解除     http://www.mag2.com/m/0001237271.html
 
Copyright (c) Wild Investors Inc.  All rights reserved. 

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★


気になるチャート 20130830

シリア情勢の緊張でコモディティ価格が上がってきた。
米国以外の景気が冴えない中での物価上昇は、特に新興国にとってツライ。
LineChartCmdtyIDX1f1_20130830 


























そんなわけで新興国通貨の下落が止まらない。
日本にとっては資源国通貨が安く、輸出のライバル国通貨が高いのは良いことだが、新興国ショックの確率が高まるのは歓迎できない。

LineChartMajorCcyJPY201304031f1_20130830



























株価も上値が重くなってきている。
日本はオリンピックや消費税凍結などの期待はあるが、世界的にはリスクオフ傾向が強まっている。
LineChartMajorEq201304031f1_20130830



























米国金利は上げ止まったものの、米国への資金流入=新興国からの資金流出という意味では上げ止まった時のほうが怖い。
LineChartGovBond1f1_20130830


























米国業種ではエネルギー(黒)や素材が上がったが、一般消費財資本財が堅調なので問題ないように見える。
LineChartSP10vsSPX1f1_20130830
















米国は順調に業績相場へと向かっている


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
 
週末だけのグローバル投資  -生き残りの処方箋- 

第120号 米国は順調に業績相場へと向かっている

週1回発行
                      ワイルドインベスターズ株式会社
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★


米国が順調に業績相場へと向かっています。

*****************************************

10年国債金利は一時2.9%を超え、雇用と消費が好調です。

住宅指標は様々ですが、価格が上がって回復基調にあります。

これから設備投資も増えるでしょう。

米国株は金利上昇をものともせず上がる「業績相場」が視野に入ってきました。

*****************************************
*****************************************

米国経済が健在である限り、世界が不況になることは考えにくいです。

これは日本株にとっても朗報です。

最終需要地である米国が健在なら、どの国を経由しても日本の部品・素材・設備が売れます。

その上日本円は輸出のライバル国に対し安く、原料輸入国に対して安いです。

輸出企業の業績は大きな楽しみとなります。

*****************************************

さらに楽しみな要因は、東京オリンピックと消費税引き上げ凍結です。

両者はあまり期待されていないだけに、決定すれば好感されるでしょう。

*****************************************
*****************************************

ただしその前に、金融危機が起こりやすい秋が待っています。

新興国危機が懸念されてくすぶっているうちは、先進国にとっても恩恵があります。

先進国で金融引き締めの時期が遅くなり、景気対策が打たれるからです。

*****************************************

しかし新興国からの資金流出が加速して金融危機が広がれば、先進国経済も無傷では済みません。

日米の株価もそれなりに下がるでしょう。

ただそれは米国経済を腰折れさせるものではありません。

そこで打たれた経済対策や金融緩和は、日米の株価をブチ上げる「燃料」となります。

*****************************************

業績相場入りする米国株と、その恩恵を受ける日本株は魅力的な投資対象です。

短期的な急落への備えをしつつ、上昇を取り逃さないようにしましょう。


(終)


-----------------------------------------
参考のためワイルドインベスターズ投資ブログをご覧ください。
このメルマガに関連したチャートが貼り付けてあります。
会員サイトではさらに盛りだくさんのチャート集があります。

ワイルドインベスターズ会員サイト

-----------------------------------------


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

週末だけのグローバル投資 -生き残りの処方箋-
発行責任者     ワイルドインベスターズ株式会社
バックナンバー   http://archive.mag2.com/0001237271/index.html
公式サイト     http://www.wildinvestors.com/member/
メールアドレス   mailto:wi@wildinvestors.com
登録・解除     http://www.mag2.com/m/0001237271.html
 
Copyright (c) Wild Investors Inc.  All rights reserved. 

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★


気になるチャート 20130823


米国10年債金利は3%へと向かっている。
世界の資金は米国に引き寄せられ、新興国は資本流出圧力にさらされることになる。
 LineChartGovBond1f1_20130823




























そのおかげで新興国通貨が弱い。反面米ドルが下がりにくくなってきた。日本にとっては輸出のライバル国の通貨が高く、資源国通貨が安いことで加工貿易は潤うはずだ。


LineChartMajorCcyJPY201304031f1_20130823




























米国株が軟調だったことで、世界の株価は下げ基調だった。
インドは通貨も株価も特に弱い。
LineChartMajorEq201304031f1_20130823




























対MSCI現地通貨ベースで見ると、BRICsなど新興国が先進国株に比べて下げ続けてきたことがはっきりわかる。最近は新興国株も反発しているが、やはりインドが急落している。
LineChartMajorEqvsMXWO1f1_20130823





























コモディティは少し持ち直してきた。
これが上がると新興国にインフレ圧力がかかりさらにヤバくなる。
そかし今はまだ深刻な状態ではない。
LineChartCmdtyIDX1f1_20130823

米金利上昇が秋の波乱を招く



★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
 
週末だけのグローバル投資  -生き残りの処方箋- 

第119号 米金利上昇が秋の波乱を招く

週1回発行
                      ワイルドインベスターズ株式会社
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

米国金利が再上昇し、米10年国債は2.8%に達しました。

半年前の1.7%台から急ピッチでの上昇です。

*****************************************

米国債金利は、世界の金融市場に大きな影響を与えます。

安全な米国債が2.8%も金利が付くのなら、
人々は危険な投資をやめて米国債を買ってしまうからです。

*****************************************

その結果、社債利回りが上がります。
つまり価格が下落するわけです。

するとそれに見合うように、株価も不動産価格も下がります。

価格が下がることで利回り(益利回り・配当利回り・家賃利回りなど)が上がり、
他の資産とバランスを保とうとするのです。

一般的には、米金利上昇は世界中の資産価格下落につながると考えてください。

*****************************************

ただ、今回の金利上昇は米国の景気回復を背景としたものです。

企業収益や配当、あるいは家賃が高くなる期待があります。

その期待が高ければ株価や不動産価格は上昇します。

「金利上昇をものともせず、業績期待で株価が上がる」

これは業績相場の特徴で、今後アメリカで起きそうなことです。

*****************************************
*****************************************

しかし、アメリカほど景気の良くない他の国は困ります。

特に新興国は景気が良くなく、金融緩和をしています。

企業収益にも、通貨の金利差にもさほど魅力がありません。

*****************************************

すると資金は新興国から流出し、アメリカに集まります。

アメリカにとってはたいした金額でなくても、新興国にとっては大金です。

下手をすると大規模なキャピタルフライト(資本逃避)が起こり、金融危機になります。

*****************************************

94年にはアメリカの金利が上昇し、メキシコのテキーラ危機を招きました。

98-2000年のITバブル時も金利が上昇し、ブラジルやアルゼンチンが危機になりました。

特に南米諸国が影響を受けるのですが、他の新興国も他人事ではありません。

経済的なつながりや新興国投信の解約などで、一緒に売られてしまうのです。

*****************************************
*****************************************

アメリカがQE3を縮小するのであれば、日欧が追加緩和してその穴を埋めるべきです。

そうすれば米ドルに対して日本円もユーロも安くなり、
米国への輸出が増えて景気回復を助けるでしょう。

あふれた資金は新興国へも向かい、資本逃避のリスクが減ります。
世界中で企業収益が増えます。

どの国にとっても良いことづくめです。

*****************************************

しかし日本も欧州も、追加緩和に踏み切ろうとしません。

日本などは消費税を引き上げて、アベノミクスを台無しにする勢いです。

どちらも自分で世界経済を牽引するつもりはなく、米国の「おこぼれ」で立ち直るつもりのようです。

*****************************************

米国の消費と信用創造が健在である限り、世界恐慌には至らないと思います。

しかし日欧が他力本願な政策を続ける限り、新興国危機のリスクはなくなりません。

アジアや南米の火種が広がって、危機が連鎖する可能性は高いです。

*****************************************
*****************************************

今は「先進国買い、新興国売り」が一服しています。

米金利が上昇している間は様子見をする投資家が多いので、そうなる理由もわかります。

しかし問題は米金利上昇が止まった時、あるいは低下に転じたときです。

いったいどれほどのマネーが米国に吸い寄せられるのかと思います。

*****************************************

日本はアメリカの次に恵まれています。

普通にやれば順調に景気回復できるのに、政策ミスで自滅するのではないかとヒヤヒヤします。

消費税引き上げを見送ってもらえたらまずは安心なのですが、
景気にかかわらず増税したい人々は強行する構えです。

*****************************************

今の段階では

「秋には新興国危機で大きく下がることも、消費税引き上げ見送りで上がることもある」

と覚悟しておくしかありません。

*****************************************
*****************************************

地味な米国債市場が世界を動かすことを知っておくと、投資の腕前が上がります。





(終)


-----------------------------------------
参考のためワイルドインベスターズ投資ブログをご覧ください。
このメルマガに関連したチャートが貼り付けてあります。
会員サイトではさらに盛りだくさんのチャート集があります。

ワイルドインベスターズ会員サイト

-----------------------------------------


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

週末だけのグローバル投資 -生き残りの処方箋-
発行責任者     ワイルドインベスターズ株式会社
バックナンバー   http://archive.mag2.com/0001237271/index.html
公式サイト     http://www.wildinvestors.com/member/
メールアドレス   mailto:wi@wildinvestors.com
登録・解除     http://www.mag2.com/m/0001237271.html
 
Copyright (c) Wild Investors Inc.  All rights reserved. 

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★


アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
記事検索
ディスクレーマー
金利、通貨の価格、金融商品市場における相場その他の指標にかかる変動により損失が生ずる恐れがあります。 またデリバティブ取引等の場合は当該取引の額が、預託すべき委託証拠金その他の保証金の額を上回る可能性があります。 弊社運用報酬や会費等の詳細は、会員サイトトップページをご参照ください。 http://www.wildinvestors.com/member/
新刊出ました!

地方出身親のための中学・大学受験: その全体像と基本戦略
https://amzn.to/3BY6SHF


高知能者のコミュニケーショントラブル: IQが20違うと会話が通じない
https://amzn.to/3Aee8Op


高知能者のコミュニケーショントラブル2: 人間は自閉的知能を持ったサルである
https://amzn.to/3dmiGt8


ビットコインはなぜヤバい: フィンテック時代のデジタル投資詐欺
https://amzn.to/3Tn9ZQv


ジャパンヘイターとサイコパス支配: 善意で滅ぶ先進国
https://amzn.to/3Vfgp74


ホントは教えたくない資産運用のカラクリ 投資と税金篇 2016
https://amzn.to/3x543UQ

QRコード
QRコード
プロフィール

逆張り投資家

  • ライブドアブログ