ワイルドインベスターズ投資ブログ

     ~ グローバル投資への扉 ~   関東財務局長(金商)第1173号

気になるチャート20111210

欧州サミットへの期待と警戒に揺れた一週間だった。

株の上昇モメンタムは弱まった。

MajorEq2f3_20111210



特にロシアが弱い。

MAchartMajorEqvsMXWO1f11_20111210



米国セクターでは金融が反発してきた。いつまで続くか?

SPX10sctrs1f1_20111210



為替もややリスクオフ。

MajorCcy1f1_20111210



欧州ソブリン金利は小康状態。

EUR2YrGovSprd1f1_20111210



リズム的にはフランス・スペインイタリア株がドイツDAXをアウトパフォームする雰囲気だが・・・


EqEU1f2_20111210




払えないものは払えない


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週末だけのグローバル投資  -生き残りの処方箋- 

第50号 払えないものは払えない

週1回発行
                      ワイルドインベスターズ株式会社
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日本、アメリカ、ヨーロッパの6つの中央銀行が協調し、
市場にドル・ユーロなどの資金を円滑に供給できる体勢を取ることになりました。

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この発表を受け、株式市場は急上昇しました。

ちょうど「恐慌の9-11月」が終わったところでもあり、
タイミングは絶好だったと思います。

これでしばらく、市場は戻るかもしれません。

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しかし、一時的にドルの資金繰りを支援しても問題は解決しません。

なぜなら不良債権問題はリクイディティ(流動性)の問題ではなく
ソルベンシー(支払い能力)の問題だからです。

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「払えないものは払えない」ことがわかったとき、支援のしくみは崩壊します。

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たとえばこの先、どこかの銀行がドルを借りられなくなったとします。

元本が帰ってこないとイヤなので、
いくら金利を上げても誰も貸してくれないのです。

そんなときその国の政府が米国FRBからドルを借り、
低利でその銀行に貸すというのが今回のしくみです。

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しかし多くの場合、その後も他の銀行(証券・保険)からは資金を貸してもらえません。

すると実質的に貸し手は政府のみとなります。

他の銀行や預金者も資金を引き揚げるので、政府の貸し金は膨れる一方です。

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悪いことに、そんなときは銀行の資産も悪化しています。

優良な借り手は他の銀行に逃げ、そこで低利の融資を受けます。
安全な銀行から貸してもらえない微妙な借り手だけが残ります。

危機に陥った銀行は利ざやを確保しにくくなりますし、
たとえ確保できても潜在的なリスクは大きくなります。

これが「銀行の二極化」が起こるメカニズムです。

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さて、政府としてもいずれ立ち直るという前提で銀行を支援しています。

しかしさんざん貸し込んだ挙句に潰れてもらうと、責任問題になります。

そこで「資産を健全化しろ!」と命令します。

しかしそれは「微妙な貸し手」から資金を回収することになります。

こうして信用収縮の引き金を引いてしまうのです。

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これまでの話は、日本の金融危機を経験した人なら身に覚えがあるでしょう。

かつての一連のストーリーが走馬灯のように甦ります。


バブル崩壊
不良債権
住専問題
メイン寄せ

預金流出
取り付け騒ぎ
日銀特融

財政再建
消費税引き上げ

ジャパンプレミアム
ドル調達不能
金融機関破綻

貸し渋り
貸し剥がし
連鎖倒産

30兆円のバラマキ
ゼロ金利
税収の落ち込み
果てしなき財政赤字の拡大


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今はちょうど、ドル調達不能に備えて各国の中央銀行が手を結んだところです。

ジャパンプレミアムのような金利上昇はすでにLIBORなどで観察されています。

ここで各国が財政再建をしようと支出を削ったら同じことになると考えます。

しかも今回は、世界規模で起こるのです。

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恐れてばかりでも始まりません。

ピンチはチャンスの裏返しです。

最悪のことを想定しつつ、楽観的に行動しましょう。



(終)





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週末だけのグローバル投資 -生き残りの処方箋-
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気になるチャート20111202

11月末からいきなりリスクオンに転換した。

各国中央銀行による融資協調や、中国の預金準備率引き下げは良いタイミングだったと思う。


MajorEq2f3_20111202




ドルベース各国の移動平均乖離。多少のズレはあってもほぼ一斉にリバウンドしている。


MajorEqMA525Kairi1f2_20111202



貴金属の中では、ゴールドは上昇基調が続いている。銀は微妙。

Cmdty1f3_20111202



欧州ソブリン問題は一服している。ただし払えないものは払えないので、再燃することは必至。

EUR2YrGovSprd1f1_20111202




しかし対DAX相対株価を見ると、各国とも反発していない。

やはり解決には程遠いと思われているのだろう。



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